
タキサン系抗がん剤は、末梢神経障害を起こしやすい代表的な抗がん剤として知られています。今回は末梢神経霜害のメカニズムと症状について解説します。
Q. タキサン系抗がん剤による末梢神経障害(しびれ)について教えてください。
A. 不可逆性が高いので悪化を防ぎ、二次的障害にも注意を払うようにします。
解説 単なるしびれから触れられると痛みを感じるまでに悪化する
パクリタキセルやドセタキセルなどのタキサン系抗がん剤は、乳がんや婦人科がんの治療によく用いられます。末梢神経障害を起こしやすい代表的な抗がん剤として知られ、そのほか、脱毛、アレルギー、むくみなどが有害事象して挙げられます。
末梢神経障害のメカニズムは、抗がん剤が神経細胞に存在する軸索に刺激を与えることで神経伝達に障害を及ぼすと考えられています。
単なるしびれから始まり、ピリピリした痛みを伴うしびれが生じ、手が震えて字が書けない、ボタンがかけられない、パソコンのミスタッチが多くなった、触れられた感じが鈍い、触られると痛いなどといった症状が出ます。
なかにはしびれとしてはっきりした症状を感じず、知覚鈍麻だけを訴える患者さんもいます。
また、症状が悪化すると運動性や感覚性も低下します。運動性の低下と同時に足の裏の感覚も鈍くなるので転倒しやすくなったり、感覚低下により低温やけどやけがに気付きにくいなど、二次的障害が生じることも少なくないため注意が必要です。
※続いては、患者さんに何を伝えるとよいかを解説します。
どんな徴候があるのかを具体的に伝える
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