
富田益臣
取材者の記事一覧使用している外用剤にどのような働きがあるか知っていますか?
外用剤の成り立ちからわかる作用を知って、適切に使用できることが大切。そんな質問に答えます。
Q1. 外用剤はどういう目的で使用されるの?
基剤の特性を活かした創の湿潤環境の調節、薬効による治療効果の向上が外用剤使用の目的です。
外用剤の2つの目的
外用剤は薬剤であり、薬効成分の主薬と添加剤に該当する軟膏基剤や賦形剤、溶剤などで構成されます。外用剤が効果を発揮するためには、添加物が溶けて主剤が放出され、そこから薬効成分が発現することが必要となります。軟膏、クリーム、スプレー剤、散剤などの剤形が使用されていますが、いずれも90%以上を基剤が占めており、基剤の特性が創の適正な湿潤環境の保持にどう働くのかが最大のポイントになります。つまり、外用剤の使用・管理においては、湿潤環境の調節を目的とした基剤の調整が重要となるのです。
外用剤は、これらの基剤の特性を利用して湿潤管理を行うことにより、治癒に最適な湿潤環境づくりの積極的な調整を行い、薬効成分の効果により、治療効率を向上させることで治療期間の短縮を可能にします。
基剤の種類
基剤には、「疎水(親油)性基剤(油脂性基剤)」「親水性基剤(乳剤性基剤、水溶性基剤)」があります。
■疎水性基剤
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