▼経腸栄養について まとめて読むならコチラ
経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント
職員全員が高い意識をもち、自然に近い排便を目指す
排泄部会の活動を通して、排泄ケアの改善に取り組んできた竹川病院ですが、今後の目標として、田村さんは次の2点を挙げます。
「1つは看護師が患者さんの個々の状態に合わせて、より正確な排便状態のアセスメントができるようになることです。看護師が知識を高めて、より正しい評価ができれば、もっと高次元で医師との連携ができると思うのです。そして、もう1つは多職種がかかわることです。排便コントロールには、食べること、出すことだけでなく、動くことも大切な要素です。看護師や介護職員、さらには医師、管理栄養士、薬剤師、リハビリテーション部門のスタッフなどが、それぞれの専門分野から知恵を出し合い、患者さんにとって自然に近い排便に整えていくことが大切だと思っています」
また、竹川病院では、日本看護研究学会、リハビリテーション・ケア合同研究大会、日本慢性期医療学会に毎年参加しており、さまざまなテーマで看護研究発表を行っています。近いうちには、今回の取り組みをまとめ、学会で発表を行うことも田村さん個人の目標だといいます。
そのほか、今夏には皮膚・排泄ケア認定看護師を病院に招いて、排泄部会のメンバーを中心に排便ラウンドを予定するなど、積極的な取り組みがなされています。

最後に田村さんは、「排便だけに注目するのではなく、おいしく食べて、気持ちよく出すためのケアが大切なのであり、そのためには患者さんの尊厳を支えることが大前提です」と締めくくりました。
多職種連携で運営されるユニークな存在の排泄部会
排泄部会をもつ病院は非常に珍しく、排泄部会に出合ったことは、田村さんの長い経歴のなかでも初めてのことでした。
竹川病院の排泄部会が発足したのは2007年。その年、病院機能評価を受けることになったのを機に、おむつの見直しを始めたのが最初でした。その後、排泄にかかわる標準看護計画の作成と見直しなどを含め、さまざまな活動が続けられています。
竹川病院には3病棟があり、各病棟から看護師、介護職員の1~2名が選出され、排泄部会が構成されています。以前は全員で月1回の会合を実施していましたが、2015年度からは看護師と介護職員の会合を交互に開催。これに2015年11月からは、リハビリテーション部の職員も参加するようになり、多職種連携も始まりました。
2015年度の活動テーマが“排便”だったことから、昨年は排便に関する言葉のエチケットを啓発するポスターを作成。それによれば、便秘だった患者さんにお通じがあると、看護師はつい「たっぷりと出てよかったね」と言ってしまいがちですが、これはカーテン越しに別の患者さんがいることを忘れているNG事例に当たるといいます。


また、便の状態をチェックする際は通常ブリストルスケールを用いますが、それに加え、便は△、尿は〇といったマークや病院独自の量スケールなどを用い、患者さんのプライバシーに配慮した取り組みを行っています。
\ この記事をシェアする /











