【重要】WEBサイトのリニューアルとドメイン変更のお知らせ

タップすると各項目へ移動します

用語の説明

過量毒性とは、治療目的で使用される薬物が体内で過剰となり、血中濃度の上昇によって身体に有害な作用が生じる状態を指す。

薬物には治療濃度域と中毒濃度域があり、治療濃度域を超えると副作用が急速に現れやすくなる。特にテオフィリンやジギタリスは治療濃度域が狭く、血中濃度のわずかな変動でも副作用が生じやすい代表的な薬剤である。

過量毒性は投与量の過剰だけでなく、腎機能や肝機能の低下、脱水、薬物相互作用、長期投与による蓄積など、適正量を投与していても起こり得る。例えば、高齢の患者さんでは、加齢に伴う代謝機能や排泄機能の低下により、通常量の投与であっても副作用が現れる可能性があるため注意が必要である。

症状は薬物によって異なるが、中枢神経症状、呼吸抑制、心機能抑制、腎障害、肝障害などが挙げられる。

看護師は、患者さんの訴えだけでなく、使用薬剤と関連させながら、バイタルサイン、意識レベル、心電図の異常などを継続的に観察し、異常の早期発見に努める。点滴では、投与速度の設定ミス、輸液ポンプやシリンジポンプの異常、ルートの閉塞解除後の急速流入なども過量毒性のリスクとなるため、適切な投与とアラームが鳴った際の適切な対処が重要である。

過量毒性が疑われた場合は、薬物の投与を中止して医師へ迅速に報告し、原因と考えられる薬剤の種類、量、時間経過を確認して、チームで情報共有を行う。過量毒性はどの薬剤でも起こり得るため、日々の観察が患者さんの安全に繋がる。

用語を使用した例文

  • 治療濃度域の狭い薬剤を投与している患者さんに、不整脈や意識レベルの変化がみられた場合は、過量毒性の可能性を疑う。

執筆・監修者

林 洋

東京有明医療大学

監修

p

執筆

ワード検索