ピアサポート
ぴあさぽーと
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ピアサポートとは、疾患や障害、生活上の困難など、共通する立場や経験をもつ人同士が、思いや体験を共有し支え合う活動である。「ピア(peer)」は、仲間や同等の立場にある人を意味し、現在では、がんや難病、精神疾患、障害など、さまざまな医療・福祉の領域で実践されている。
その形態は、個別相談や患者会、患者サロン、オンライン交流など多岐に渡る。当事者同士だけでなく、同様の状況にある家族同士が支え合う場合もある。これらは、専門職が一方向に支援する関係とは異なり、同じ疾患や障害、悩みなどの共通点をもつ人同士が対等な立場で支え合う相互的な活動である点が特徴である。
こうした交流を通して、同じ疾患や障害、生活上の悩みを抱える人に思いを理解してもらうことで、患者さんや家族に安心感が生まれ、孤立感や不安の軽減が期待できる。また、療養生活における工夫や経験を知ることは、今後の生活を考えたり希望をもったりするきっかけになる。
さらに、自らの障害や疾患の経験を生かし、ほかの当事者を支援する人(ピアサポーター)にとっても、自らの経験を捉え直し、回復や社会参加に繋がる機会になることがある。
一方で、ピアサポーターの体験や考え方が、すべての患者さんにそのまま当てはまるとは限らない。ピアサポートは医学的な判断や治療方針の決定を行うものではないため、体験談は参考の1つとして捉え、治療や症状に関する情報は医療機関に確認する必要がある。
看護師は、患者さんや家族が同じような経験をもつ人との交流を希望した場合、必要に応じて院内の相談窓口や医療ソーシャルワーカーに繋げる。利用を強制せず、参加後に不安や心理的な負担が生じていないかを確認することも大切である。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
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