気分調節障害
きぶんちょうせつしょうがい
きぶんちょうせつしょうがい
タップすると各項目へ移動します
気分調節障害とは、気分や感情の適切な維持や調整が難しく不安定な状態である。NANDA-Iの看護診断では「気分や感情の変動を特徴とする、軽度から重度までさまざまな一連の感情・認知・身体・生理的症状からなる精神状態1)」と定義されている。
気分調節障害は、ホルモンバランスの変化、睡眠不足、栄養不足などの生理的要因に加え、疾患の治療や予後への不安、自尊心の低下、ストレスコーピングの困難さ、精神疾患といった心理的要因が関係する。さらに、季節の変化、生活リズムの乱れ、人間関係のトラブルなどの環境的要因、アルコールや薬剤の影響といった化学的要因も関与する。これらの要因が単独または複合的に作用し、心身にさまざまな症状を引き起こすことがある。
看護師は傾聴と共感的な対応を心がけて患者さんに安心感を与えるとともに、原因の把握に努め、個別性に合わせた看護計画の立案とケアが求められる。特に規則正しい生活習慣を獲得することが重要であるため、睡眠や食事のリズムを整え、多職種と連携して適度な運動やリラクゼーションに取り組めるよう支援する。
また患者さんの気分や感情が不安定になっていると、治療や予後への不安から自己判断で 内服を中断してしまう可能性があるため、不安や疑問に寄り添い、時に取り組めたことへの肯定的な評価や説明を行う。
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.416
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
ワード検索