迷走神経
めいそうしんけい
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迷走神経とは、第Ⅹ脳神経にあたり、副交感神経として広範囲の臓器機能を調整するほか、運動神経や感覚神経の働きも担う混合神経である。脳幹の延髄から頸部を下降し、胸腔や腹腔へ走行している。
副交感神経としては、主に心臓・肺・胃腸などの運動を調整し、呼吸数、心拍数、消化管運動などを通じて自律神経バランスの維持に関与する。
運動神経としては、咽頭や喉頭の筋肉を支配し、声帯や嚥下機能にかかわる。感覚神経としては、咽頭や喉頭、胸腹部臓器の感覚情報を脳に伝える。
迷走神経に異常が起こると、嗄声、嚥下障害、誤嚥、呼吸困難、構音障害、咽頭反射障害のほか、消化器症状(便秘や下痢)や自律神経症状(徐脈、血圧低下、顔面蒼白、冷汗、意識消失)が現れることがある。
臨床では、排便や痛み刺激、採血などの場面で迷走神経が過剰に反応すること(迷走神経反射)があり、脈拍や血圧が変動することがあるため、注意が必要である。また、甲状腺や心臓の手術では神経損傷の可能性があるため、術後の嗄声や嚥下障害、むせやすさなどの観察も重要である。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
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(執筆)
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