非言語的コミュニケーション
ひげんごてきこみゅにけーしょん
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非言語的コミュニケーションとは、言葉(言語情報)だけでなく、表情や視線、身振り(ジェスチャー)、声のトーン、距離感などを通して意思や感情を読み取る、または伝える手法を指す。言語情報を補完するだけでなく、相手の真意や心理状態を理解する手がかりとなる。
臨床において、言葉だけでは患者さんの状態を十分に把握できない場面は少なくない。特に高齢者、乳幼児、認知症、精神疾患、意識レベルの低下や発語困難がある場合、言語による意思疎通には制限が生じやすい。また、不安や遠慮、苦痛から本音を言葉にできない状況もあるため、非言語的な情報を含めて多角的に判断する視点が不可欠である。
例えば、大声を出している患者さんが、看護師の訪室をきっかけに落ち着いたり、手を伸ばして身体に触れようとしたりする場合、それらの行動の背景には孤独感や不安が隠れている可能性がある。こうした表情やしぐさの変化を的確に捉えることは、患者さんの状態をより深く理解する手がかりとなる。
同時に、看護師自身の振る舞いも重要なメッセージとなる。適切なタッチングやアイコンタクトは安心感を与え、信頼関係の構築に繋がる。反対に無表情、視線を合わせない、不適切な距離などは、患者さんの不安や不信感を招く要因となる。
したがって、患者さんの非言語的なサインを的確に観察してケアに繋げるとともに、自分自身の非言語的なかかわり方にも留意することが求められる。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
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