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第3回 エンゼルケアの基本③革皮様化現象への配慮のサムネイル画像
解説
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吉尾 隆

東邦大学薬学部 医療薬学教育センター臨床薬学研究室 教授 薬学博士/精神科専門薬剤師

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患者さんがご臨終を迎え、本人の人格やその尊厳を失わないよう、ご遺体がケアする人の手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。


乾燥傾向や脆弱化により起きる「革皮様化」現象

生体と同様のやり方で顔そりを行い革皮様化した実際例

図1 乾燥傾向や脆弱化を配慮せず、顔そりを行い革皮様化した例

ご遺体の皮膚の乾燥傾向や脆弱化への配慮が足りず短時間で皮膚変化が起きてしまった場合、図1のようになる場合があります。

図1の方は、元々は真っ白いきれいな肌でした。しかし、退院してほんの短い時間で、急にこの現象が起きてしまいました。赤黒く色が変わっているところは、肌の質感が変化している部分です。乾燥してガビガビになり硬くなってしまったわけです。

このように露出した真皮が外気にふれ、はげしく乾燥し、収縮・硬化し、色は褐色化することを、法医学で「革皮様化(かくひようか/皮革製品のようになる)」といいます。革皮様化が起きると、顔の穏やかさまでもが失われ、ご家族は辛い印象を持つことになりますね。

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