カーディナルヘルス株式会社
監修者の記事一覧前回に引き続き人工呼吸管理中に発生する合併症について解説します。
今回は合併症の中でも院内感染として多くの問題を抱える「人工呼吸器関連肺炎」について解説いたします。
Q: 人工呼吸器関連肺炎とはどんな合併症ですか?
A: 人工呼吸器関連肺炎は人工呼吸管理中に発生する院内感染の一つです。
英語では「Ventilator - Associated Pneumonia」と表記され、一般的にはその頭文字をとりVAPと略語で呼ばれます。
人工呼吸器関連肺炎(以下VAP)は、人工呼吸管理開始前には肺炎がないことが条件となり、気管挿管による人工呼吸開始48時間以降に発症する肺炎と定義されています。

VAPは発症時期により、大きく2つに分類されます。
気管挿管48~96時間以内に発症した肺炎をEarly-onset VAP(早期VAP)、気管挿管96時間以降に発症した肺炎をLate-onset VAP(晩期VAP)と分類します。
Early-onset VAPは肺炎球菌、インフルエンザ菌、MSSAなど抗生物質感受性菌が起炎菌であることが多いのですが、Late-onset VAPは、緑膿菌、アシネトバクター、MRSAなど抗生物質耐性菌であることが多いと報告されています。
そのため、Late-onset VAPを合併した場合、死亡率や合併症発生率が増加するなどの問題点が発生し、治療や管理を更に難渋させます。
\ この記事をシェアする /










