今回は、みなさんがどうアセスメントしたのか、コメントを見ていきましょう。ナース専科マガジン7月号では公開しきれなかったコメントを掲載していきます。
前回記事はこちら
どうする? 吸引後にSpO2が上がらない患者さん(その1)
事例
重症心身障害者の患者さんで、呼吸不全により気管切開し、人工呼吸管理を導入していました。
ある日、訪室するとぜろつき(痰がからんだような音)が認められ、分泌物が溜まっていると判断して吸引を実施。吸引後、人工呼吸器に接続してもSpO2が上がりませんでした。
この患者さんの普段のSpO2は90%後半を維持していますが、吸引後は88〜89%まで低下していました。
私が実際に遭遇するのは初めてでしたが、吸引するとSpO2が下がったという話を以前、聞いたことがありました。
→SpO2が上がらない患者さん、あなたならどうする?
「どこかに異常がないか呼吸音を聞くなど、アセスメントをする」を選んだ人のコメント
- 以前にも酸素飽和度が低下したのであれば、その際には何かなかったのか気になります。ただ今はその情報がないので自分が出来る限りの事を行い、その情報を元に医師に上申するかなど判断するかなと思いました。(ちゅんさん)
- 呼吸音の聴取。エア入り。肺雑音。(s-na0さん)
- 人工呼吸器を接続したり、吸引を行ったりしてもSpO2が回復してないため、呼吸器に異常があると考え、どこに異常があるのか判断するために呼吸音を聴く必要があると思った。(ヨープルさん)
- 聴診で無気肺の確認・人工呼吸器回路とアラーム停止機能の確認・SpO2測定器の精度確認・チアノーゼの確認・原因が見当たらなければ、人を呼んで用手法で呼吸アシスト。(琉パパさん)
- 吸引をして人工呼吸器に接続した、ということは痰からみの音が聴こえなかったと判断し、回路に異常があるのではと前回は判断しましたが、今一度呼吸音の確認が必要と理解できたから。(747-400)
- まずは、急激な増悪でなければ、自分でアセスメントが第一だと思いました。
吸引により、喀痰がどの程度吸引できたか、吸引時に目視で量を見ていると思います。呼吸器装着後は、ぜろつきが消失したかは聴診器を使わなくてもわかると思います。ある程度吸引できて、ぜろつきが消失しているなら、直ちに再度吸引する必要性はないと私は考えます。SpO2の低下の程度にもよりますが、今回のように90%近くあるなら、聴診器で呼吸音を聞いたり、アラームが鳴らないまでも微妙に吸引後の刺激で呼吸器と同調できていないのかもしれないなど、まずは、自分で評価できると考えます。
当然、人工呼吸器の回路に不具合がないかも確認しますが、吸引がきっかけの回路トラブルなら、接続不良がほとんどだと思うのです。ただ、吸引直後の再装着した後は、リークがないか、自分の耳や呼吸器のモニターを見てTVの著しい低下がないかなどもその都度確認しているので、何かトラブルがあって、そこで初めて回路を確認するのではないと思います。
また、吸引後は、呼吸器にもよりますが、最近の呼吸器なら、吸引前後はFiO2:100%でしばらく換気してくれるので、気道内圧の著しい上昇やファイティング、血行動態の急性増悪がない限り、用手換気に切り替えるよりも、アセスメントを優先できると思いますし、すぐに人を呼ぶ必要性もないと思いました。患者さんの病態によっては、体位や血圧などで、吸引後には少しFiO2の回復に時間がかかるケースもあるので、まず、アセスメントして大きな問題がなく、じわじわと酸素化が改善傾向にあるなら様子観察もできると思いますが、それはアセスメントを行った後の話だと思いました。(あきらさん) - 下がるには何らかの原因があるので、それが何かを、まずは基本の肺のAir入りを確認しました。(かめさん)
- 聴診器を胸に当て、気管支音・呼吸音を聴取する。副雑音の有無を確認。音を分析する。(manaさん)
- 「吸引するとSpO2が下がった」という情報が追加されて、「では、今回も異常ではないのか?」というアセスメントの選択肢は増えても、基本的な考え方に変わりありません。「いつも通り」と安易な判断はしません。どこかに異常がないかは、毎回確認します。今回は、本当に異常があるかもしれないから。(ポンコツナースさん)
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