
単純X線撮影とは
今回は単純X線撮影の話です。単純X線撮影は、体の中をX線を通過させてその影を撮る という、最もシンプルな方法です。装置そのものが単純なので、専用の撮影室での撮像以外にも、専用の撮像装置をベッドサイドまで運んで撮像することも可能です。
通常は一回の撮影で一枚の画像ができ、腹部のほぼ全体を一度の撮影でカバーできる一方で、マンモグラフィのように範囲を限定して精細度の高い画像を得ることも可能です。 また体位や肢位を工夫することで、関節などの特定の情報を評価しやすくすることもできます。
このように簡便で応用範囲の広い検査方法ですが、やはり多くの注意点があります。読影と撮像方法とが密接に関連しているため、それぞれを独立させて解説することは困難なので、結果としてどのような画像が得られるのか という観点からお話しして、そののちに、読影についてもふれてみたいと思います。
胸部の単純x線画像を例に考えてみましょう。単純X線画像は広い範囲を一枚の画像にしているために、CTであれは20-30枚程度の範囲を一枚の写真で表しているわけですから、非常に多くの情報を含んでいます。X線画像には、体の外の空気、皮膚とその下の脂肪と筋肉、骨などの胸壁を構成するもの、肺では血管や気管支、あるいはこれらを支える組織と肺の中の空気、さらに心臓と大動脈などが複雑に重なり合って映っています。
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