がん患者さんの心のケアとして大切な役割を果たすのが、「ベッドサイドで看護師とかわす会話」です。では、具体的にどのように会話を進めていけばいいのか、ポイントを紹介します。
言葉のキャッチボールができるように
──日々の心のケアとして、病棟看護師は何をすればよいですか?
私は臨床経験の中で、看護師が患者さんとかわす日常的な会話、つまり言葉のキャッチボールが、患者さんの心のケアにつながると考えてきました。入院により通常の生活から切り離された患者さんにとって、看護師との会話は入院中の生活環境を整える大切な要素です。
例えば、毎朝「おはようございます」と、明るく声をかけることで、患者さんの気持ちがほっとするというのもその一つです。
また、前回述べた、がん患者さんの不安の多くを解消する情報提供に果たす看護師の役割は大きいものです。それが、日々のケアや日常会話の言葉のキャッチボールのなかで提供できるのです。看護師にはぜひ、この言葉のキャッチボールができるようになってほしいと考えています。
──具体的にどうすれば、言葉のキャッチボールができるのですか?
まずは、患者さんの気になっている事柄に焦点を当てて、患者さんとよく話すことです。看護師のほうから「何か気になることがあるのですか?」などと声をかけて、会話を始めてみてもよいでしょう。
「食欲がなくて」という言葉を聞いたら、「いつ頃からですか?」「病院の食事はお口に合いませんか?」「何か好きな食べ物をご家族に差し入れてもらっていますか?」など、丁寧に聞きます。
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