告知から治療方針が決定するまでは、受け入れがたい現実に対して、否認、怒り、楽観などの反応が現れる時期です。がん患者さんの抱える問題は、個々の社会背景などによってさまざまですが、いつでも支援できることを伝えておきたいものです。
告知~治療方針の選択時に抱えるストレス
がんという診断は、患者さんに大きな驚きを与えます。かつては、「がん=死」というイメージがありましたが、最近では治療法が進み、50%は生存・ 治癒するといわれているので、昔ほどの衝撃ではないかもしれません。
ただ、それはあくまでも早期がんの場合です。それ以外のケースでは、予後は厳しい内容 になります。告知の際に今後の経過がある程度予測され、患者さんにとっては、いきなり人生の終焉に向き合うことになります。
こうした事態は、多くの患者さんにとっては受け入れがたいことです。衝撃的なニュースを聞いたときには心の防衛機制が 働いて、「診断ミスではないか」などと否認することもあります。
そのほか、「健康には気を付けていたのに、なぜだ」と理不尽に怒ったり、「もうだめだ」と 絶望に打ちひしがれたり、「きっといい治療法が開発されるはずだ」と根拠なく楽観したりするのも同様の機制によるものです。
患者さんは無意識にこのような心の防衛機制を使い、つらい現実に対して心のバランスを保とうとすることが往々にしてあります。それと同時に理解しておきたいのは、治療効果に希望をもち続ける時期でもあるということです。
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