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症状の聴取を英語でするには?[消化器編35]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。

今回は、腸の疾患:大腸がんのリスク要因・症状・事例を紹介します。

大腸がんは、「colon cancer」または「colorectal cancer」といいます。
colorectal cancerは直訳すると「結腸直腸がん」ですが、「大腸がん」と訳するのが一般的です。

大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)にできるがんであり、日本人が最も多くかかるがんです。大腸がんは、早期発見・早期治療により9割以上が治るといわれています。早期発見のため40歳からの定期的な検診を勧め、大腸がんのリスク要因についての理解を促し、リスクを軽減していく教育的なかかわりが重要視されています。

本日のレッスン

主な大腸がんのリスク要因(Risk factors of colon cancer): Genetics②

Colon cancerのリスク要因を知ることは、問診時の情報収集や生活習慣の改善など教育的なかかわりを実施する上で重要な知識です。Colon cancerのリスク要因をGeneral(一般的)・Genetics(遺伝的)・Lifestyle(生活習慣)の3つに分けて紹介します。
今回もGenetics(遺伝的)な要因についての解説です。

主な大腸がんのリスク要因(Risk factors of colon cancer): Genetics②

2.リンチ症候群(Lynch syndrome)、家族性大腸ポリポーシス(Familial adenomatous polyposis:FAP)

大腸がんの中にはごく少数ですが、リンチ症候群 (Lynch syndrome))や家族性大腸ポリポーシス(Familial adenomatous polyposis: FAP))という、がん抑制遺伝子の変異による遺伝性疾患があります。

リンチ症候群は、遺伝性非ポリポーシス大腸がん(Hereditary non-polyposis colorectal cancer: HNPCC)とも呼ばれ、30代・40代の若年性がんが家系に多いことが特徴です。生涯で大腸がんを発症するリスクは80%といわれています。また、女性の場合は子宮体がんになるリスクも高いため、年齢にかかわらず大腸がん・子宮内膜がん(子宮体がん)の定期的なスクリーニング検査が勧められています。

家族性大腸ポリポーシス(FAP)は、大腸に無数のポリープが発生する疾患です。10代からポリープができはじめ、放置すれば40歳までにほぼ100%の患者さんに大腸がんが発生するといわれています。また、胃・小腸・すい臓などにもがんが起こりやすいため、定期的なスクリーニングとポリペクトミー(ポリープ切除)が勧められています。

患者さんへの説明には以下の文が使えます。

  • If your family has a strong history of colon cancer or endometrial cancer at a younger age, you and your family members are more likely to have Lynch syndrome.
    (家系に若年性の大腸がんや子宮内膜がんが多いと、あなたもあなたのご家族もリンチ症候群の可能性が高いです)
  • People with Lynch syndrome are more likely to get colorectal cancer and endometrial cancer, and at a younger age.
    (リンチ症候群の人は若くして大腸がんや子宮体がんになりやすい傾向があります)
  • People with FAP have hundreds or thousands of polyps in the colon and rectum, starting by mid-teens. If untreated, the polyps are more likely to become cancerous when they are in 40’s.
    (家族性大腸ポリポーシスは大腸や直腸に無数のポリープが10代半ばからできはじめます。そのまま放置すると40代でがん化する傾向があります)


    次回は、主な大腸がんのリスク要因(Risk factors of colon cancer): Lifestyle①を紹介します。

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