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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要です。

今回は、腸の疾患:大腸がんのリスク要因・症状・事例を紹介します。

大腸がんは、「colon cancer」または「colorectal cancer」といいます。 colorectal cancerは直訳すると「結腸直腸がん」ですが、「大腸がん」と訳するのが一般的です。

大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)にできるがんであり、日本人が最も多くかかるがんです。大腸がんは、早期発見・早期治療により9割以上が治るといわれています。早期発見のため40歳からの定期的な検診を勧め、大腸がんのリスク要因についての理解を促し、リスクを軽減していく教育的なかかわりが重要視されています。

本日のレッスン

主な大腸がんの症状(Symptoms of colon cancer)①:血便・下血

Colon cancerの症状を知ることは、患者さんへの問診時に、注意すべき症状を見逃さず、必要な情報を聞き逃さないスキルにつながります。

今回からは、代表的なcolon cancerの症状を5回に分けて紹介します。

主な大腸がんの症状(Symptoms of colon cancer)①:血便・下血

主な大腸がんの症状を、1.血便・下血(blood in stool ・rectal bleeding)、2.便通の変化(changes in bowel habits)、3.腹痛・腹部不快感(abdominal pain or discomfort)、4.鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia: IDA)、5.全身症状(systematics symptoms)に分けて紹介します。

まず、早期の大腸がん(the early stage of colon cancer)は、ほとんど自覚症状がみられません。特に、大腸の右側に位置する盲腸(caecum)、上行結腸(ascending colon)、横行結腸(transverse colon)にできるがんは進行しても症状が出にくく、慢性的な出血による貧血や腹部の腫瘤として見つかることが少なくありません。

「無症状」を「asymptomatic」といいますが、患者さんへの説明には「(does)not have symptoms 」「have no symptoms」などわかりやすい表現を使いましょう。

早期の大腸がんの症状について説明するには以下の文が使えます。

•In the early stages of colon cancer, people usually don’t have symptoms. This is why regular screening is important for your health.
(早期の大腸がんはほとんど症状がないので、定期的な検診が重要です)

•Colon cancer may not present any symptoms during the early stages.
(早期の大腸がんは全く症状がみられないことがあります)

1.血便・下血

最も頻度の高い大腸がんの症状は、がんからの出血(bleeding)による血便や下血です。
「血便」は「blood in stool」、「下血」は「rectal bleeding」です。
血便・下血は、痔(hemorrhoid)の症状とよく似ており、痔と勘違いをして放置し、がんが進行してしまうケースがあります。
痔との違いは、便に血がまじっても排便時に痛みがない、便が黒っぽく見えるという特徴があります。

患者さんへの説明には以下の文が使えます。

•Symptoms of colon cancer such as blood in stool and rectal bleeding are very similar to those of hemorrhoid.
(血便や下血といった大腸がんの症状は痔の症状とよく似ています)

•While hemorrhoid can be painful and itchy, colorectal cancer is often painless.
(痔は痛みがあったりムズムズしたりしますが、大腸がんはほとんど痛みがありません)

•Bleeding from hemorrhoid is usually bright red. Bleeding in the colon duo to colon cancer can be bright red or dark red.
(痔からの出血は鮮血です。大腸がんによる出血は鮮血や暗赤色のことがあります)

血便・下血を表わす例文を紹介します。

•I have been seeing blood in my poop for several months. I feel no pain when I poop.
(数か月前から血便が出ています。うんちをしても痛みはありません)

•Recently I have had bright red blood on my toilet paper after every bowel movement. I thought it was hemorrhoids but my family said I should have colonoscopy right away.
(最近うんちをすると毎回トイレットペーパーに真っ赤な血がつきます。痔だと思っていたのですが、家族はすぐにでも大腸鏡をやったほうがいいと言います)

本日のマメ知識

教科書が教えてくれない「うんち」の表現

医療現場で使われる「うんち」は、「stool」「feces」「bowel movement(BM)」など「便」や「排便」と訳すフォーマルな言い方です。
公共の場では、直接的な言い方を避けて「Number 2」や「bathroom」などを使います。 
子どもには「poo」「poo-poo」「poop」を使います。ちなみに、おしっこは「pee」なので「おしっことうんち」は「ピーとプー」です。
「うんこ」や「くそ」にあたるうんちのスラングは、「shit」「crap」「dump」などです。患者さんが使うことはありますが、医療者が使うのはNGです。知っておくだけにしましょう。


次回は、大腸がんの症状②を紹介します。

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