佐藤まりこ
執筆者の記事一覧
外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回からは、これだけは知っておきたい! 循環器症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。
症状の把握には、OLDCARTを用いて問診を行います。
OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪/軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing (症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。
本日のレッスン
循環器の3大疾患:急性心筋梗塞・不整脈・心不全のおもな症状に関するフレーズを紹介します。
今回は、不整脈の症状⑤です。
「今日はどうされましたか」と尋ねても、患者さんの訴えがわからないと困りますね。
前回に続き、循環器の3大疾患の1つである「不整脈」の症状について、患者さんがどのように表現するかを紹介します。
循環器アセスメントに必要な循環器症状に関するフレーズ
不整脈の症状⑤
失神
「失神」は「syncope」です。「スィンコピー」が英語に近い発音です。患者さんが常に「syncope」を使って失神を表現してくれるとは限りません。「気を失う」や「目の前が真っ暗になる」など、さまざまな表現で失神や失神寸前の症状を伝えてきます。患者さんが表現する失神を示す症状とその例文を紹介します。
●Faint
「faint」は「気が遠くなる」「フラフラする」「気を失う」という意味です。
・I feel faint. (フラフラして倒れそうです)
・I was going to faint. (気を失いそうになりました)
・I feel like I am about to faint. (今にも気を失いそうな感じがします)
●Pass out
「pass out」は「faint」の同義語で口語的な表現です。
ちなみに、「pass out」は、酔いつぶれてしまったときや、疲れ切ってそのまま寝てしまったときなど、「I was totally passed out(完全に意識が飛んだ)」というニュアンスで使います。
・I feel like I am going to pass out. (気を失いそうな感じがします)
・I felt very dizzy and almost passed out twice this week.
(ひどいめまいがして、今週は2度も気を失いそうになりました)
●Blackout
貧血や立ちくらみ・めまいなどで瞬間的な失神が起こるとき、目の前が真っ暗になることを「blackout」といいます。「pass out」同様にアルコールや薬などにより一時的に記憶をなくしたときや停電にも使われます。
・I have been experiencing blackouts at least once a week. (少なくとも一週間に一度は気を失います)
・I get dizzy and seem to black out. (めまいがして目の前が真っ暗になります)
本日のマメ知識
「Blackout」の反対は、「Whiteout」?
「Blackout」は「目の前が真っ暗」という意味でしたね。その反対の「目の前が真っ白」は「Whiteout」ですが、雪や雲などによって視界が白一色となる現象に限って使われます。頭が真っ白になるときは、「white」ではなく「空っぽ」という意味の「blank」を使って、「My mind goes blank」といいます。
次回からは、急性心筋梗塞の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。
\ この記事をシェアする /














