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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編38]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、不整脈編の症状の聴取に必要なフレーズを事例に沿って紹介します。

不整脈(arrhythmia)は、心臓のリズムが乱れていることを意味します。
心臓のリズムは、洞結節で電気が作られる→房室結節を通って心室に伝わる→心臓の筋肉が収縮する、という電気の流れによってコントロールされており、この電気の流れに何らかの原因で故障やトラブルが起こると脈が乱れて不整脈が起こります。
不整脈の治療のPOINTは、病的に意義のある不整脈かどうかを診断し治療することです。
不整脈の種類は、①脈の速くなる「頻脈性不整脈」、②脈の遅くなる「徐脈性不整脈」、③脈の飛ぶ「期外収縮」の大きく3つに分かれます。不整脈の症状は、自分では全く気がつかないものから、放置すると短時間で死に至る危険な不整脈までさまざまです。
看護師は、OLDCARTに沿った症状のアセスメントを行い、迅速な状態把握と全身観察に努めます。


事例:55歳・男性
1週間前から突然の頻脈と動悸を何度も自覚するようになった。2-3日前から脈の飛ぶ感じや胸の不快感も気になり始めたが、仕事が忙しく2-3分で症状が改善するため、市販薬を服用し様子をみていた。
昨夜、帰宅途中に動悸と共に、めまい・冷や汗・全身の脱力感が出現し、今朝になっても症状が改善しないため循環器外来を受診した。
来院時、意識レベルクリア、血圧132/62mmHg、脈142回/分、体温36.6℃。
主訴には「突然脈が速くなり動悸がする」と記載されていた。


本日のフレーズ

「最近、いつも体が疲れる、だるい、しんどい、やる気が出ないと感じることはありますか?」

患者さんの主訴である頻脈と動悸以外に、不整脈に伴う自覚症状がないか把握していきましょう。
今回は、全身倦怠感の症状がないかを確認します。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


*OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing(症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

A Good Example – おススメのフレーズ

Have you felt always tired, weak, exhausted or lack of motivation recently?

今回は、不整脈により自覚しやすい「倦怠感」の症状について紹介します。

「倦怠感」とは、特に何もしていないのに「体がだるい」「体がしんどい」「やる気が出ない」などの全身の疲労感や脱力感の症状です。
医療現場では、患者さんが「体がだるい」と訴えた場合、「全身倦怠感の訴えあり」とカルテに記載します。
「倦怠感」は「fatigue」です。「ファティーグ」が英語に近い発音です。
「fatigue」は医療用語です。患者さんに伝わらない可能性があるので、わかりやすい表現を使ったほうがいいでしょう。

「最近~と感じることはありますか?」は「have you felt~recently?」を使いました。

「いつも体が疲れる」は「(feel)always tired」を使いました。
「(feel)tired all the time」に置き換えてもいいでしょう。
「疲れる」は「tired」、「疲労感」は「tiredness」です。

「tiredness」を使って「何もしていないのに常に疲労感がある」と言いたいときは、「feel unexplained tiredness all the time」が使えます。
「unexplained」は「説明できない、原因不明の」という意味です。

「体がだるい」は「weak」を使いました。
「weak」は、力が入らず脱力感を感じるときや体が衰弱しているときに使います。
「脱力感」は、「weakness」です。
「weakness」は「lack of energy」に置き換えてもいいでしょう。
脳外科疾患の症状でよくみられる「手や足に力が入らない、力が入りづらい」という症状にも「weak」や「weakness」を使います。

「体がしんどい」は「exhausted」を使いました。
「exhausted」は「tired」よりも疲労の度合いが高く、「疲れ果てる」という意味です。
体が重くてしんどいときには「feeling heavy」もいいでしょう。

「やる気が出ない」は「lack of motivation」を使いました。
「やる気が出ない」「集中できない」などは、身体的倦怠感と区別して精神的倦怠感と呼ばれます。
また、何かに集中できない、集中力が維持できない症状は「lack of concentration」や「poor concentration」が使えます。


次回は、めまいや立ちくらみの症状について尋ねるフレーズを紹介します。

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