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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編26]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんにおこっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、急性心筋梗塞の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

急性心筋梗塞の治療のPOINTは、早期診断と早期治療です。
急性心筋梗塞の患者さんが、来院してから冠動脈の閉塞部位の再灌流までの時間:DTBT(Door To Balloon Time)は、循環器のガイドラインにより90分以内が望ましいとされています。DTBTが早ければ早いほど救命率は上がり、その後の社会復帰に影響を及ぼします。

看護師は、すぐにバイタルサインの測定と12誘導、点滴ラインの確保や心筋梗塞の初期治療として知られるMONA(モルヒネ、酸素、硝酸薬、アスピリン)1)投与の準備・実施を行います。同時にOLDCART2)に沿った症状のアセスメントを行います。

若年層でも心筋梗塞は起こります。
心筋梗塞を疑う若い外国人患者さんが来た場合、心筋梗塞のリスクファクターに関わる3つの質問があります。それは、喫煙・川崎病の既往・違法薬物の使用です。
まずは、喫煙と川崎病の既往について確認しましょう。

本日のフレーズ

「タバコは吸いますか?
もし吸われるなら、何年の喫煙歴があり1日何パック吸われますか?
川崎病の既往はありますか? 」

特に若年層でみられる心筋梗塞のリスクファクター:喫煙と川崎病の既往について確認しましょう。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


1)MONAとは、Morphine, Oxygen, Nitrate, Aspirinの頭文字をとった心筋梗塞の初期治療です。
2)OLDCARTとは、Onset(発症),Location(症状のある部位),Duration(症状のある持続時間),Character(症状の性質), Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因),Radiation(症状の広がり),Timing (症状がいつ起こるのか) の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

おすすめのフレーズ

Do you smoke?
If so, how many years and how many packs a day do you smoke?
Do you have a history of Kawasaki disease?

「タバコは吸いますか?」は「do you smoke?」を使いました。
もし、患者さんが喫煙している、または、喫煙していた場合は、喫煙指数の「Pack years」を計算します。「Pack years」は、喫煙の量を示す国際的な指標です。高ければ高いほどCOPDの発症や肺がんの死亡リスクが増します。

計算法はこちらです。
Pack years =(1日のタバコの箱数)x(年数)
 
「もし吸われるなら」は、「if so」を使いました。
この「if so」は、「if you smoke(もしたばこを吸うなら)」の意が含まれています。
「何年の喫煙歴があり1日何パック吸われますか?」は「how many years and how many packs a day do you smoke?」を使いました。

「川崎病の既往はありますか?」は「Do you have a history of Kawasaki disease?」を使いました。
「~の既往はありますか?」は「do you have a history of ~」です。
例えば、

●Do you have a history of diabetes? (糖尿病の既往はありますか)

●Do you have a history of asthma? (喘息の既往はありますか?)

●Do you have a history of strep throat?  (溶連菌感染の既往はありますか?)
*「strep throat」の正式名称は「Streptococcal infection」ですが、一般的には「strep throat」が使われています。「strep throat」は、毎年子どもに流行し、高熱(high fever)・咽頭痛(sore throat)・扁桃腺が赤く肥大(red and swollen tonsils)・イチゴ舌(red tongue or strawberry tongue)・発疹(rash)が特徴的です。

「川崎病」は、世界で「Kawasaki disease」として知られています。
「川崎病」の原因はまだはっきりわかっていませんが、自己免疫反応により全身の血管に炎症が起こるといわれています。冠動脈で起こった炎症により血管が破壊されてもろくなり、瘤ができて何年もたってから心筋梗塞を引き起こすという事例があります。
川崎病の既往の有無は、若年層の心筋梗塞のリスクファクターになっています。


次回は、若年層の心筋梗塞のリスクファクター:違法薬物の使用についてたずねるフレーズを紹介します。

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