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経腸栄養(経管栄養)とは|種類・手順・看護のポイント
経管栄養剤切り替え後、下剤の使用量は減少傾向に
竹川病院の療養病棟では、入院患者さんの排便日誌をもとにした下剤の使用量調査が、これまでに2回実施されています。初回は2015年6~7月にかけての1カ月間で普通食を摂取している人を含む27人、2回目は同年12月に経管栄養のみの18人のデータをそれぞれ集計(図)。その間に経管栄養剤の入れ替えが行われ、食物繊維グアーガム分解物配合経管栄養剤が本格的に導入されたのです。

*6~7月、12月ともに、それぞれ30日間の調査期間であった。
この2回の調査を比較すると、食物繊維グアーガム分解物配合経管栄養剤導入前の6~7月では27人の患者さんに滴剤型緩下剤を4,387滴使用したのに対し、導入後の12月では18人の患者さんに1,804滴使用したという結果となりました。
経過中には、調査対象患者さんの入退院による入れ替えがあり、人数も変動しているため厳密な数字ではありませんが、1人当たりに換算すると、それぞれ162滴と100滴となり、導入後に下剤使用量が減っている傾向がみられます。
また、便の状態についても、導入前には27人でのべ391回下痢の症状がみられたのに対し、導入後では18人でのべ117回と、1人当たりに換算すると、ほぼ半減しました。このことからも、排便がコントロールしやすくなったことがうかがえます。
この調査には、比較的便秘や下痢を起こしにくく、下剤の使用量も少ないと考えられる普通食摂取の患者さんも含まれているため、経管栄養剤を変更した影響はもっとあったのではと推測されました。
「この期間、経管栄養剤を変更した以外は、排便について特別な取り組みはしていませんでしたから、その変更が、良好な排便コントロールの実現に一役買っていたといえるのではないでしょうか」と田村さんは話します。
あまり使用されていなかった経管栄養剤の導入と変更がスムーズに行われ、排便のコントロールがしやすくなった背景には、質の高い医療と患者さん本位の看護を目指す竹川病院ならではの風土があるといいます。
「患者さんにとってよいと思われる経管栄養剤については、チャレンジを支援してもらえる環境にあり、使った結果がよかった製品は積極的に導入していくことができたのです」と田村さん。経管栄養剤を替えたことに気づいた患者さんのご家族からも、「最近、肌につやが出て、体調も良くなったみたい」という声があったといいます。
ほかにも田村さんは、「集計こそしていないのですが、嘔吐が減少し、その結果としての誤嚥性肺炎も減少しているように感じます。最近、腸内環境が話題となっていますが、腸内環境が整えられると、全身状態が改善されることによって、患者さんの寿命を延ばすことにもつながっていくのではと個人的には思っています」と語ります。
また、いったん下痢になってしまうと、おむつ交換だけでは済まず、シーツ交換まで必要になり、職員が疲弊してしまう原因にもなっていました。その回数が減少したことで、職員の労働環境の改善にもつながったのです。
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