▼急変対応について、まとめて読むならコチラ
急変時の対応
患者さんの異変を前に、「迷う」「わからない」「判断ができない」……。ここでは、そんな体験をした読者から寄せられた「アセスメントに迷いやすい症状」を5つピックアップしました。症状ごとに、どのような患者情報を集めたらいいのか、判断するときのポイント、アセスメント手技などについて、ステップを追って解説していきます。
Q.胸の痛みを訴える患者さんをアセスメントする場合には、どのようなことに気を付けたらよいでしょうか?(東京都 循環器病棟)
A.関節痛か、重篤化につながる放散痛かを見極めましょう。
死に至る「三大胸痛」に、要注意
痛みは、患者さんにしかわからない情報なので、まずは、問診で患者さんの訴えの中身を精査することが、アセスメントの第一歩です。問診の「7つの原則」に従って、情報収集と整理を進めるようにしましょう。
胸焼けのような鈍い痛みを訴え、咳が出るなどの随伴症状がある場合は、逆流性食道炎が疑われますし、みぞおちがムカムカするような重苦しい痛みなら、虫垂炎の初期とも考えられます。痛みが呼吸に伴って増強するような場合は、緊張性気胸の疑いがあります。特に横たわると悪くなるという場合は、横たわると胃液の逆流が起こるために胸の重苦しさが増強するとも考えられるので、消化器系の問題の可能性があります(表1)。
まず注目してほしいのは、その痛みが生命の危機につながるサインなのかどうか、ということです。とりわけ痛みを訴える患者さんが中高年の場合、「死に至る恐れのある胸痛」かどうかを迅速に見極めることが大切です。心筋梗塞、解離性大動脈瘤、肺梗塞。これらが恐怖の三大胸痛の原因疾患です。中高年の患者さんが胸の痛みを訴える場合には、問診で原因を推測し、緊急度を見抜くことがアセスメントの重要なポイントになります。
\ この記事をシェアする /














