佐藤まりこ
執筆者の記事一覧外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
検査後・術後の状態管理・看護を実施することは、看護師の重要な役割の1つです。患者さんの不安や苦痛を軽減できるようなかかわりは、治療を受けた患者さんの満足度にも直結します。
そこで、これだけは知っておきたい! 日帰り検査・手術後の状態管理や看護に必要なフレーズを紹介します。
アメリカの病院で実際に使用されている術後シートの内容に沿って、内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)施行後の術後管理をテーマとしますが、ほかの日帰り手術にも応用できる内容を紹介していきます。
本日のフレーズ
「ゆっくり頭を上げますよ。1、2の3。大丈夫ですか?
まずはひと口飲んでみて、ちゃんと嚥下ができるか確認しましょう」
声をかけながら、ベッドの頭を嚥下しやすい位置まで上げます。患者さんの安楽な姿勢を保持しながら、麻酔後の嚥下機能を確認していきましょう。
A Good Example – おすすめのフレーズ
I will head you up slowly. One, Two, Three. Are you comfortable?
Please start with a sip of water and make sure you can swallow.
「頭を上あげる」は「head you up」を使いました。
「ゆっくり」は日本でもお馴染みの英語「slow」の副詞形「slowly」です。
いきなりベッドの頭を上げるのではなく、ちゃんと声かけをしましょう。
声かけは日本語同様に「One, Two, Three」です。
「大丈夫ですか?」は「Are you comfortable ?」を使いました。
「comfortable」は、「(苦痛がなく)快適な」という意味です。
この「大丈夫」には、頭の高さや腰の位置が飲み物を飲むのに適していて安楽な姿勢かどうかを含んでいます。「(飲み物を飲むのに)苦しくない」=「快適な・気持ちがいい」=「comfortable」です。
「まずはひと口飲む」は「start with a sip of water」を使いました。
麻酔使用後の嚥下確認は、誤嚥のリスクを考慮して、まずはひと口だけ飲んでいただきます。
「まず~する」は「start with~」、「ひと口」は「a sip of ~」を使いました。
「ちゃんと確認する」は「make sure」を使いました。
和英辞書を引くと「確認する」に「conform」や「ensure」が載っていますが、ややフォーマルすぎる印象があります。「make sure」のほうが日常生活・医療現場でもよく使われています。
「嚥下」は、飲み込むという意味の「swallow」です。
本日のマメ知識
シャンパンは「drink」しない?
水でもお酒でも日本語では「飲む」ですが、英語でもすべて「drink」でいいという訳ではありません。
例えば、ひと口ずつ飲むシャンパンやカクテルは「have a sip of 」や「take a sip of」を使います。おちょこでちびりちびり飲む日本酒も「drink」ではなく「have a sip of Japanese sake」がピッタリの表現です。
次回は、帰る前に先生からお話があること、内服や食事の変更があることを伝えるフレーズを紹介します。
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