
公益財団法人 日本医療機能評価機構
監修者の記事一覧腎機能の指標として濾過量を見る
まず腎機能とはどういったものか? 腎臓は、電解質や血圧の調節、また造血ホルモンなど内分泌器官としての役割を担うなど様々な機能を持っていますが、簡単に言いますと、「腎臓が血液をどれだけきれいに濾過できるか」ということです。
一般的に腎機能をみる指標として、血清クレアチニンや血中尿素窒素(BUN)があります。クレアチンは筋肉を動かした後にできる老廃物ですが、食事の影響を受けず、腎臓からのみ排泄されるため腎機能の評価として用いられています。
また、BUNは、体内でエネルギーとして使われたタンパク質の老廃物で、腎機能が低下すると排出されず、数値が上昇するため腎機能評価をみるうえでのひとつの指標となっています。しかし、クレアチニンは筋肉量、BUNは摂取したタンパク質の量に左右されるという欠点があります。
そこで、腎臓の機能である、血液をどれだけきれいに濾過できるかを、正確に数値化できないかという考えから「糸球体濾過量(GFR)」が使われるようになりました。
まず、腎臓の構造の一部である糸球体は、片方の腎臓に10万、両腎で約20万個存在し、血液を濾過しています。この濾過の量のことを糸球体濾過量(GFR)と言います。
このGFRの測定には、”イヌリン”という物質が基準とされます。イヌリンは糸球体基底膜を自由に透過しますが、その先の尿細管で再吸収・排泄されないため、糸球体のみの濾過量が測定できます。またこのイヌリンは血漿蛋白と結合せず、クレアチニンの様に体内で代謝されないという特徴があり、GFRを測定するのに最適な物質とされています。
\ この記事をシェアする /














