
本連載では、医療人として、母親として理解しておきたい母乳育児について、第一人者である水野克己先生が解説します。
かぜをひいても授乳していいの?
感染症にしても、くすりにしても、授乳中だからといってだめなものはほとんどありません。前回、授乳中の女性も必要ならくすりを使うことに必要以上にがまんしないようにという話を書きました。感染症に対しても基本はおなじです。
注意を要する感染症だけを覚えておく
母乳を介して感染する代表的なウイルスにはHIV、HTLV-1、サイトメガロウイルスがあります。
母乳を介してB群溶連菌(GBS)が感染することもありますが、妊娠後期の培養検査で母親がGBSを保菌しているからといって母乳をあげられないことはありません(そんなことをしたら多くの女性が母乳育児ができなくなってしまいます)。
乳房に病変がある場合としては、単純ヘルペス、帯状疱疹、梅毒がありますが、稀ですね。
それ以外はコモンセンス(常識)で対応できます。つまり、エボラ出血熱ウイルスやデング熱ウイルスなどを除けば、咳があったり、下痢をしていても授乳できるということです。
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