経口摂取が難しい患者に対する栄養療法の1つ「経腸栄養」。効率よく栄養を摂取できることに加えて、管理が簡便なことから、医療現場だけでなく介護施設でも重宝されています。しかしその反面、合併症の頻度が多く、医療者を悩ませてきました。
そこで今回は、合併症の代表例である「下痢」の発生率を大幅に軽減させた、堀ノ内病院(埼玉県)の取り組みを紹介します。
腸内細菌叢の正常化に最も効果を発揮したのは、1包(2g) に500億個のビフィズス菌が配合された『BB536』でした。
ここで、2013年から経腸栄養患者さんに『BB536』を1日1包投与した堀ノ内病院の研究結果※1をもとに、『BB536』の投与で有用性がみられた3つのポイントについて、具体的にみていきましょう。
※1 演題発表:「経腸栄養患者に対するビフィズス菌末投与の有用性の検討」、特定医療法人社団 堀ノ内病院、JSPEN2014
ポイント1 下痢発生率・下痢発生者のCD保有率が軽減!

ポイント2 便性・便回数が改善!
便性の指標「ブリストルスケール」において、有意に改善がみられた。早い人で1週間、遅い人でも2週間前後で効果が現れた。


ポイント3 炎症・栄養指標が改善!
CRP値が有意に低下し、Alb値は有意に上昇した。栄養状態が改善し、「患者さんのご家族から、『肌がしっとりしたんじゃない?』と言われることが多くなった」(岡村師長)

これらの効果・効能もさることながら、
- ●簡便に投与できるので業務負担が少ない
- ●少量なので投与時間が短い
- ●水にすぐに溶ける
などの「使い勝手のよさ」も現場のニーズにマッチした有用性の高いサプリメントだったのです。
次のページは「ビフィズス菌の摂取効果を体で表現」「ビフィズス菌末BB536の投与手順」です。
ビフィズス菌の摂取効果を体で表現
患者さんの目が“キラッ”と輝く!
『BB536』の有用性は、徐々に同院のスタッフに認知されていき、2013年4月からは、経口摂取ができる患者さんには『BB536』と同じビフィズス菌末の入ったヨーグルトを、経腸栄養療法中の患者さんには『BB536』を予防的に投与しています。
同院には、寝たきりで意思表示が難しい患者さんが多いため、直接、喜びの声を聞くことは多くありませんが、岡村師長は、「患者さんは体で表現してくれるんです。『BB536』を使用して状態が改善すると、目がキラッと輝くんですよ」と効果のほどを実感していると言います。
「当院は、『患者さんを元気にしていくため、免疫力を高めるために、何ができるのか』をケアの中心に据えています。その上で、いろいろと試した結果、たどりついたのが『BB536』でした。下痢や感染を予防することができたのもうれしいですが、やっぱり患者さんの笑顔を見ることが一番うれしいですよね。
ご家族の方も、患者さんの変化を見て喜んでくださいますし、退院後に継続して使ってくださっている方々にも好評のようです。
そうそう、私は、『BB536』を愛用しているので、スタッフからは『ビフィズス岡村』なんて、言われたりもしていますよ(笑)」(岡村師長)

ビフィズス菌末BB536の投与手順
- 1.必要物品(シリンジ、栄養点滴用チューブ、計量カップ、水)を用意する
- 2.計量カップに『ビフィズス菌末BB536』を入れる
- 3.計量カップに水を入れて溶く
- 4.シリンジに吸い込む
- 5.シリンジとチューブをつなぐ
- 6.チューブを患者さんにつなぎ、注入速度に注意しながら投与する
次回は「ナースの業務改善や医療費の負担削減にも貢献!」です。
第3回はこちら
第3回 ナースの業務改善や医療費の負担削減にも貢献!
\ この記事をシェアする /











