今月の事例
うまく痰を喀出できない患者さん
[かーこさんから提供された事例]
肺炎で入院してきた70歳代の男性患者さん。痰が絡まっているような音がし、咽頭までは上がってきていますが、口から喀出できない状態だったため、吸引を行い痰を排出していました。
ベッド上臥床での生活が長く、腹筋などの筋力が低下しているため、口から喀出できないか、病室や人前で痰を出すことに抵抗があるという患者さんの気持ちの問題ではないかと考えられました。また、痰を飲み込むことで、菌を飲んでいるという認識もなかったようです。
→こんなとき、あなたならどう対応する?
事例の患者さんがなぜ排痰できないかをアセスメントするために、どのような情報を集めるかを答えてもらいました。ナース専科コミュニティ会員にアンケートを実施。回答者数は97人。
みんなの回答
痰の性状やin-outバランス、患者さんの普段の生活を見る
- 家族や本人からその人の性格や生活習慣、排痰への考え方を聞く(catsさん)
- 痰を出さなければいけないという認識があるか? の確認と、なぜ痰を出せないのか、腹筋や体位などを確認する。また生活歴の確認も行う。痰の性状の確認も行う(CITYさん)
- 画像所見や咳嗽の状況、スパイロメーターによる呼吸機能の評価。精神面で排痰できない状況をどう思っているのかなどを聞く(ミミさん)
- 痰がらみしているときの行動や音の変化をみます。あとは、とりあえず、吸引してみます。吸引してみると、どこまで痰を上げられているかわかりますし(Mさん)
- 痰が固くて上まで上がってこれないかもしれないので痰の性状を観察。普段の食事でむせたりしていないか飲み込みの状況を観察。去痰剤等使用しているか、脱水から痰が固いかもしれないのでインアウトバランスなど。あと、肺の疾患があるか、喫煙者か。認知症の症状がないか(yumejiさん)
- 筋力の程度、本人が普段どのように出しているのか、必要性の認識、過去も繰り返しているのか(に。さん)
- 肺炎による倦怠感や高齢による喀出力の低下などがないか確認する(まーみーさん)
- 水分出納、バイタルサイン、呼吸音、活動性や普段の体位、室内の乾燥の程度、口腔の乾燥、上肢や腹筋の状況、ティッシュの位置や同室者等環境の問題の有無、内服薬や点滴等の治療内容、検査や画像、吸入薬の有無、患者の訴えや自覚症状(デラックスさん)
- 普段の生活(清潔観念)状況、肺炎の知識(痰とは何かなど)、ADL、周囲環境(ティッシュやごみ箱は手に届くところにあるか)、筋力・咳嗽する力、既往歴(soさん)
- XP。呼吸機能検査(していれば)。栄養状態。体重なども。認知レベル。日ごろの呼吸状態の全般。ADL状態。咳嗽方法や、嚥下の機能の状態など。(Yさん)
- 呼吸筋の疲労具合と肺音(かづきさん)
- 痰の性状をみる。粘調か、サラサラか。痰の貯留時に、喀出の努力は見られるか。また、その時、腹筋は動いているか。(まるさん)
- 咳嗽する力をみること。普段痰が絡んだときどのように対応しているかをきくこと。口腔内が乾燥していないかをみること。(yuiさん)
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