
野原 幹司(のはら かんじ)
監修者の記事一覧日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。それらの解決のためには、倫理的問題に気づくセンスが欠かせません。
第9回で紹介したケース【家族が患者本人に告知を希望しないケース】について、5つのポイントを確認しながら、解決策を考えてみましょう。
▼看護師のコミュニケーションとマナーについて、まとめて読むならコチラ
看護師のコミュニケーションとマナー
5つのポイントでチェック
ポイント1 あなたの看護行為は、患者さんの害になっていませんか?
看護師は、長男・長女の「病名告知も積極的治療もしたくない」という希望を尊重し、木村さんに一貫した対応を取っています。この結果、最期まで木村さんが家族や医療者に不信感を抱いたり、予後が悪いことに悲嘆したりした様子はみられませんでした。そこで看護師の対応は、患者さんにとって、精神的な害を防ぐ行為になっていたといえるでしょう。
ただ、さらに踏み込んで、患者さんにとって本当にベストな行動が何かを考えると、木村さんは予後不良などのバッドニュースに対し、どのように考えていたのかがわからないことに気づきます。
患者さんのなかには、バッドニュースなら聞きたくない人と、バッドニュースでも知りたいという人がいますが、木村さんがどちらのタイプかわからないために、何が害であるかも判断できないのです。
ポイント2 あなたは看護師としてきちんと役割を果たしていますか?
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