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急変時の対応
STEP1 まずは、これを考えよう
痛いのはどこなのかを精査しながら、緊急性の高い胸痛を鑑別する
「胸が痛い」という訴えの場合、患者さんが苦痛を感じている「胸」はどこなのでしょうか。胸部の皮膚や筋肉、肋骨・胸骨などの骨格、食道、気管、肺、心臓、胸膜、大動脈、大静脈、乳房など、胸の範疇に入る部位はさまざまです。
こうした「胸」のどこが痛いのかを精査しながら、第一にすべきことは、生命の危機に結びつく胸痛を鑑別することです。
痛みは緊急信号ですが、患者さんは「なんか変だ」などというように、「痛い」という言葉を使わずに不調を訴えることも考えられます。「痛い」と言っていないから安心などと考えずに、不調を訴えている場合はきちんとアセスメントすることが大切です。
Action 1 胸痛の原因となる疾患・症状のリストを想定する
胸痛の原因で、命にかかわる重篤な疾患として即座に思い浮かべるべきものは、「心筋梗塞」「解離性大動脈瘤」「肺梗塞」の3つです。この三大疾患に加え、「緊張性気胸」が想定リストに浮かぶとよいでしょう。その他の考えられる主な疾患は表にまとめてあります。
●狭心症:
心臓はポンプとして、1日に約10万回血液を送り出しています。冠動脈は、ポンプとして働く心臓の筋肉に血液を送っている重要な血液輸送ルートです。動脈硬化によってこの血液の通り道が細くなったり、血栓ができて詰まりかけたりすると、心筋への血液の供給が減少します。すると、心筋の働きが低下してしまい、胸の痛みというSOSのサインを発するのです。
●心筋梗塞:
狭心症のさらに進んだ状態で、血栓が冠動脈を完全に塞いでしまうと、そこから先には血液が流れません。すると、心筋は酸素不足に陥り、やがて壊死してしまいます。一度壊死してしまった心筋は元には戻せません。
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