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【看護倫理・事例】第17回<問題編>妊婦の不安から逃げてしまったケースのサムネイル画像
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塚田真弓

東邦大学医療センター大森病院 感染管理 認定看護師

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今井幸充

医療法人社団翠会和光病院 院長

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野原 幹司(のはら かんじ)

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日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。それらの解決のためには、まず、倫理的な違和感に気づくセンスが大切です。
今回は、胎児の障害のリスクのある妊婦さんの不安から逃げてしまったケースをもとに、センスを磨く練習をしてみましょう。


今回の患者さん

  1. 中山朋子さん(仮名)
  2. 20歳代
  3. 女性
  4. 子宮腺筋症合併妊娠

中山さんは、過去に流産・死産の経験をもつ妊婦さんです。
今回も妊娠18週目で、妊娠継続のために子宮頸管の手術が必要となり、入院・手術となりました。

入院時には、エコーでは胎児に奇形の徴候は認められず、中山さんも「どんなことがあっても妊娠を継続し、障害が残る可能性の高い週数であっても出産をしたい」と話していました。

ところが、手術2週間後(妊娠20週1日)に自然破水してから、中山さんの不安は増強しています。
胎児の心拍聴取を拒否し、「子の障害や将来を考えると、妊娠の継続を迷っている」との発言もみられました。
さらに「障害がある子どもを育てていく自信はないし、障害を負わせたことを責めながら生きるのは、私もつらい」と話すようになりました。

また担当の助産師は、中山さんと同居している母親から、「もしあなたが同じ境遇であれば、妊娠の継続をどう考える?あなたに障害をもった子どもが生まれたら、医療者としてではなく母として、どう思う?」と質問されました。
一方で母親は、友人にも相談しており、その友人から「自分なら産まない」と言われたことが、頭から離れないとも話していました。

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