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症状の聴取を英語でするには?[呼吸器科編6]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要ですね。
そこで、これだけは知っておきたい! 呼吸器症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

症状の把握には、OLDCARTを用いて問診を行います。
OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪/軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing (症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

前回に続き、以下の事例にそって呼吸器症状の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:60歳女性・1週間前から湿性咳嗽と鼻水が出現し、市販薬で様子を見ていたが改善しなかった。2~3日前から労作時の息切れと呼吸困難が出現し、右胸が痛くなりはじめたため来院した。


本日のフレーズ

「どんな痰がでますか? 水っぽい痰ですか、それとも、ねばねばした痰ですか?」

痰について詳しく尋ねていきます。痰の色に続き、つぎは痰の性状(character)を確認しましょう。
痰の性状や色で疑わしい疾患がみえてくることもありますよね。

>>さて、みなさんはどう英語で表現しますか?

A Good Example – おすすめのフレーズ

What type of mucus is it when you cough up? Is it watery or sticky?

「what type of ~」の復習です。
「どんな痰がでますか」は「what type of mucus is it when you cough up」を使いました。

「水っぽい痰(水様性)」は「watery mucus 」、「ねばねばした痰(粘稠痰)」は「sticky mucus」を使いました。「mucus」は、「sputum」や「phlegm」 に置き換えることができます。

痰は咽頭から排出されるものです。痰の性状と色で疑わしい疾患がみえてくることもあります。
痰の性状を表す他の言葉と疑われる疾患を紹介しましょう。

●Serous - スィラスが英語に近い発音です。
「serous」は「漿液性の」という意味です。「漿液性」 とは、一般的に薄い黄色で透明な種々の体液をいいます。口語では「watery」や「thin」、カルテには「serous」と記載します。
*患者さんから「I coughed up clear and thin mucus」 (透明でさらさらした痰がでた) と言われたら?
→透明な漿液性の痰は、喘息や肺上皮癌などの疾患によくみられます。

●Viscous - ビィスカスが英語に近い発音です。
「viscous」は「粘性の」という意味で、「ねばねばした」という意味の「sticky」と同じ性状をさします。口語では「sticky」や「thick」、カルテには「viscous」と記載します。
*患者さんから「I keep coughing with white and sticky phlegm」(白くてねばねばした痰が出続ける)と言われたら?
→白色の粘性の痰は、非感染性感染症やCOPDなどの疾患によくみられます。

●Pus - パスが英語に近い発音です。
「pus」は「膿性の」という意味です。
*患者さんから「I keep coughing with yellow and pus-like mucus」 (黄色くて膿のような痰が出続ける) と言われたら?
→黄色の膿性の痰は、急性咽頭炎などの細菌性感染症によくみられます。ちなみに「green and pus-like mucus」だと緑膿菌感染が疑われます。

●Frothy - フォロスィが英語に近い発音です。
「frothy」は「泡沫状の」という意味で、「泡立つ」という意味の「foamy」も同じ意味で使います。
*患者さんから「I am coughing and spitting up pinky foamy stuff」(咳とピンク色の泡状のものがでてくる)と言われたら? 「spit up」は「口から吐き出す」という意味です。
→ピンク色の泡沫状の痰は、肺水腫(emphysema)や心不全(Heart failure)によくみられます。

患者さんは、痰のことを「口から気持ち悪いものがでてきた」や「変な塊がでてきたなど」などさまざまな表現を使って教えてくれます。



次回は、教科書には載っていない痰にまつわる表現を紹介します。

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