
11月10日(土)につくば国際会議場にて開催された「第9回日本褥瘡学会関東甲信越地方会学術集会」。午前中は教育セミナーを、午後は外用薬の使い方、褥瘡予防におけるチーム医療など実践に則した内容のランチョンセミナーや教育講演といったプログラムとなっていました。

どの講演も看護に役立つ内容となっており、多くの看護師が参加していました
褥瘡ケアの基本は体圧分散
今回は、皮膚・排泄ケア認定看護師の渡辺光子さん(日本医科大学千葉北総病院)の教育講演「明日から即、実践!褥瘡ケアの基本のキホン」をレポートします。
渡辺さんは最初に「褥瘡ケアの基本は体圧分散、摩擦・ずれ力の回避、スキンケアです」と話し、褥瘡のある患者さんへのアセスメントやケアをどのような順序で行っていけばいいのかを講演しました。
まず褥瘡を発見した際に、直ちに実施すべきアセスメントとケアとして
- ●観察
- ●直ちに治療的処置が必要かの見極め(感染徴候はないか、炎症はないか)
- ●他の好発部位に褥瘡ができていないかのチェック
- ●全身の皮膚の状態のチェック
- ●見落としやすい頭部のチェック
この5つを挙げました。
これらのアセスメントを行った後に、褥瘡の発生要因・原因が何かを考え、ここでの評価に基づいて、どのようなケアを行うか決定していくと解説。また、評価スケールを使用することで必要なケアが明らかになると話しました。
次に行うこととして、マットレスの査定、スキンケア、栄養状態を見る、リハビリテーションを考慮する、を挙げ、解説。ここまでで解説したことが、褥瘡ケアの基本となると説明しました。
また、それぞれのケアの解説の中では、臨床で行われている2時間ごとの体位変換について、マットレスとポジショニング枕により効果的な体圧分散ができていれば、必ずしも2時間でなくても良いケースもある、リハビリテーションの動きによっては褥瘡が悪化することもあるので、理学療法士と褥瘡の状態を共有し、どんなことをしているのかを把握することが大切、など実践ですぐに役立てられる知識を交えた解説も多く盛り込まれていました。
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