【重要】WEBサイトのリニューアルとドメイン変更のお知らせ

黄疸のある患者さんの看護計画|肝臓がんのサムネイル画像
解説
岩見 明子のプロフィール画像

岩見 明子

大阪公立大学医学部附属病院 化学療法センター がん化学療法看護 認定看護師

解説者の記事一覧

肝臓がんによる黄疸が生じている患者さんに関する看護計画

黄疸とは、血液中で上昇したビリルビンが目や皮膚に沈着し、黄色に染まっている状態です。ビリルビンには間接ビリルビンと直接ビリルビンがあり、間接ビリルビンが肝臓でグルクロン酸抱合を受けると、直接ビリルビンが産生され、身体から排泄されやすい形に変わります。しかし、肝臓がんによって肝臓の機能が障害されることで間接ビリルビンが直接ビリルビンに変換されず、うまく排泄できなくなるとビリルビンが身体に蓄積してしまいます。その結果、黄疸が生じ、掻痒感や倦怠感が出てきます。

今回は、肝臓がんで生じた黄疸によって皮膚トラブルのリスクがある患者さんに対する看護計画を立案しました。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

黄疸によって皮膚トラブルが生じるリスクがある

看護目標

皮膚トラブルが生じずに生活することができる

観察計画 O-P

原疾患の治療状況、予後予測
黄疸の有無、程度
掻痒感の有無、程度
倦怠感の有無、程度
腹水の有無、程度
浮腫の有無、程度
皮膚の状態
食事摂取状況
排泄状況(便秘の有無、程度、尿回数など)
検査データ(Alb、TP、ビリルビン、凝固能など)
画像データ(腹部エコー、X線、CTなど)

援助計画 T-P

皮膚の清潔や保湿を保つ
皮膚に負担が掛からないように病衣や寝具を適切なものに変える
必要に応じて排泄環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する

教育計画 E-P

必要に応じて黄疸と肝臓の関連を説明する
がんの予後に応じて必要な情報を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護記事を書くときに参考にしたい記事

肝臓がんについて知っておこう

肝臓がんとは|誘因・原因、症状、検査・診断、治療
肝臓がん患者さんのケア|外科的治療と内科的治療のケアの注意点

黄疸とビリルビンについて知っておこう

【黄疸の看護】原因・メカニズムと症状、アセスメント
第16回【ヘモグロビン代謝】どうやってヘモグロビンがビリルビンになるのか

\ この記事をシェアする /

この記事に関連する記事