【重要】WEBサイトのリニューアルとドメイン変更のお知らせ

症状の聴取を英語でするには?[消化器編4]のサムネイル画像
執筆


外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。

今回も、主な食道の疾患:胃酸の逆流と胃食道逆流症の原因・症状・事例を紹介します。

胃酸の逆流(acid reflux)は、胃液や胃の内容物が食道に逆流して、胸やけなどの症状を引き起こす現象です。この逆流によって食道粘膜が傷つくと逆流性食道炎(reflux esophagitis)という疾患になります。

胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease)とは、週2回以上のacid refluxによる胸やけなどの不快な症状が続く疾患をいいます。頭文字をとってGERD(ガード)と呼びます。

Acid refluxやGERDは、命にかかわるような疾患ではありませんが、近年増加傾向にあり、食事が楽しめない・ぐっすり眠れないなど、生活の質(QOL)に影響を及ぼします。
多くの患者さんは、生活習慣の改善や内服治療によって症状が改善するため、教育的なかかわりや支援が重要になります。

本日のレッスン

代表的な胃酸の逆流と胃食道逆流症の症状(Symptoms of acid reflux and GERD)①

代表的なAcid refluxやGERDの症状を知ることは、患者さんへの問診時に、注意すべき症状を見逃さず、必要な情報を聞き逃さないスキルにつながります。
代表的なAcid refluxとGERDの症状を5回に分けて紹介します。

代表的な胃酸の逆流と胃食道逆流症の症状(Symptoms of acid reflux and GERD)①

代表的なAcid reflux やGERDの症状には、典型的な食道の症状と食道以外の症状があります。
まずは、典型的な食道の症状:「胸焼け」と「呑酸」を紹介します。

1.胸焼け

「胸焼け」は「heartburn」です。
「胸焼け」とは、胸が焼けるようにヒリヒリする感じやみぞおちのあたりのムカムカする違和感などをいいます。甘い物を食べた後や、食べ過ぎ・飲み過ぎた後にも起こりやすい症状です。
患者さんは、「胸焼けがする」「胸が焼けるような感じがする」「胸や背中がヒリヒリする」などさまざまな表現をしてきます。
代表的な「胸焼け」を表わす例文を紹介します。

●I have heartburn more than twice a week.
(胸焼けが1週間に2回以上あります)

●I have a burning feeling in the pit of my stomach.
(みぞおちのあたりにヒリヒリする感じがします)

●I have a burning sensation in my chest and back.
(胸や背中が焼けるようにヒリヒリします)

●I have experienced a fiery sensation in my chest and throat.
(胸や喉が焼けるような感じがします)

2.呑酸(どんさん)

「呑酸」は「regurgitation」です。
「呑酸」とは、喉のあたりや口の中が酸っぱい、または苦いと感じたり、胃酸や胃の内容物が上がってくるような感じがする症状です。
「regurgitation」は医学英語です。日本語同様に、患者さんとの会話には専門用語ではなく簡単な表現を用います。
代表的な「呑酸」を表わす例文を紹介します。

●I have suffered from a sour taste in my mouth in the past 2 weeks.
(この2週間ずっと口の中が酸っぱいです)

●I have a feeling of liquid or food in my stomach moving up to my throat.
(胃の中の液体や食べ物が、喉のあたりまで上がってくるような感じがします)

●I woke up this morning with a bitter taste in my mouth. I haven’t ever had this before.
(今朝起きたら口の中が苦かったです。こんなことは初めてです)


次回は、胃酸の逆流と胃食道逆流症の症状②を紹介します。

\ この記事をシェアする /

この記事に関連する記事