半側無視
はんそくむし
はんそくむし
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半側無視とは、脳損傷後に生じる神経学的障害で、脳の損傷と反対側の身体および空間への認識や注意に障害がある状態を指す。例えば、右脳出血が生じた場合は左側を認識しにくくなることがある。NANDA-Iの看護診断では「片側への不注意と反対側への過剰な注意を特徴とし、左半側無視のほうが右半側無視よりも重症で長期化する1)」とされている。
半側無視が生じている患者さんは、注意機能や認知機能の障害により、食事中に皿の片側だけ食べ残しがあったり、片方の袖に腕を通し忘れたりするほか、片側の文字が認識できないことで読み書きが上手くできなくなるなど、日常動作に影響が出ることで周囲に認知される。
主な要因としては、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍などによる脳損傷だが、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患によって発症することもある。
看護師は、患者さんの半側無視がどの程度かを把握し、無視側の声掛けやタッチなどで注意を促すことや、無視している側に意識が向くような食器の配置にするなど、必要に応じた支援や環境調整を行うことが求められる。また家族への説明やサポートも実施し、半側無視に対して理解を促すことも重要である。
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.305-6
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
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(執筆)
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