結晶性知能(結晶性能力)
けっしょうせいちのう(けっしょうせいのうりょく)
けっしょうせいちのう(けっしょうせいのうりょく)
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結晶性知能とは、過去の学習や経験によって蓄積された知識や技能を活用し、物事に対処していく能力を指す。長年の生活や学習、職業経験を通して形成される認知機能の一つであり、具体的には語彙力や理解力、洞察力などがこれに該当する。
人間の認知機能には、結晶性知能と、新しい情報を獲得・処理して問題解決をする流動性知能がある。認知機能の加齢変化には個人差があるものの、流動性知能は加齢に伴って低下しやすい一方で、結晶性知能は60歳頃まで上昇を続け、高齢になっても比較的維持されやすい特徴をもつ。
例えば、新たに入院生活のルールを覚えることや、新しい機器の操作といった流動性知能にかかわることに苦労する高齢の患者さんであっても、これまでの家事の習慣から洗濯物をきれいに畳むことができたり、元料理人であれば調理手順を説明できたりするなど、結晶性知能にあたる能力は保たれている場合がある。
看護師は、患者さんの「できないこと」を把握することだけでなく、維持されている知識や技能にも目を向けることが重要である。認知機能の低下がみられる場合でも、残存している結晶性知能を活かしたかかわりは、患者さん自身の適応力を引き出し、ADLやQOLの維持向上に繋がる可能性がある。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
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