ウォームショック
うぉーむしょっく
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ウォームショックとは、末梢血管が拡張し、皮膚や四肢が温かい状態を呈するショック状態のことである。末梢循環の低下により皮膚温が低下する一般的なショックとは異なる症状を示す。
主に細菌毒素(エンドトキシンなど)で起こる敗血症性ショックの初期にみられ、炎症性サイトカインの作用で全身の血管が拡張し、末梢血管抵抗が低下して皮膚血流が増加することで生じる。この状態では、心拍出量が増加するものの、血管拡張に伴う血圧低下、頻脈、頻呼吸などの症状を伴う。皮膚は温かく紅潮している一方で、組織灌流は障害されており、循環不全が進行している可能性がある。
病態が進行すると、心拍出量の低下や末梢血管の収縮によって皮膚は冷たく湿潤した状態となり、コールドショックへ移行する。さらに、敗血症の進行に伴い、多臓器障害(MODS)や播種性血管内凝固(DIC)を合併するリスクも高まる。
看護師は、皮膚温のみでショックの重症度を判断せず、バイタルサインや尿量、毛細血管再充満時間(CRT)に加え、CRP・WBC・乳酸値などの血液データを総合的に評価し、循環動態や臓器灌流の変化を継続的に観察することが重要である。
敗血症が疑われる場合は、異常を早期に認識して医師へ報告し、輸液や抗菌薬・昇圧薬の投与、酸素投与などの初期治療が迅速かつ円滑に実施できるよう、多職種と連携して対応することが求められる。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
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