ポピュレーションアプローチ
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ポピュレーションアプローチとは、公衆衛生における予防活動の1つであり、リスクの程度にかかわらず「社会全体(集団)」に対して働きかけ、健康障害の要因そのものを減らそうとする考え方である。主に発症予防(一次予防)の役割を担う。これに対して、健診などで特定された発症リスクが高い対象者に対して介入する考え方を「ハイリスクアプローチ」という。
疾患の発症には単一の要因だけでなく、生活習慣、環境、社会構造など複数の要因が影響し合っている。そのため、個人への介入だけでは、社会全体での発症抑制や重症化を防ぐ対策として不十分な場合がある。
そこで、学校、職場、地域社会などにおいて、運動習慣の促進、ストレス対策の支援、職場の環境整備、健診受診率の向上など、社会全体でリスク因子へ介入する仕組みづくりを行う。
これにより、疾患の発症予防やリスクの低減に繋がり、結果として重症化リスクが高い患者さんの数を減少させることが期待できる。一方で、個々の対象者にとっては効果が実感しにくく、健康に対する関心や行動変容への動機づけが難しいという側面もある。
看護師は、ベッドサイドにおける個別性のある看護ケアに加えて、病棟・病院・地域・職場などの集団に対するアプローチが、疾患の発症や重症化のリスク低減に繋がるという視点をもつことも大切である。
林 洋
東京有明医療大学
(監修)
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(執筆)
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