患者さんがご臨終を迎え、本人の人格やその尊厳を失わないよう、ご遺体がケアする人の手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。
▼エンゼルケアについて、まとめて読むならコチラ
エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など
今回は、死「腐敗」についてお話します。葬儀社の方が、遺体管理で冷蔵庫やドライアイスを使用するのは腐敗を抑制するためです。エンゼルメイク研究会でも、エンゼルケアの処置的な対応の中でもっとも注力しなければならないのは「冷却」だと考えるようになりました。
腐敗の対応について
腐敗抑制の第一の対策は「冷却」
第2回で不可逆変化の話しをしましたが、腐敗も不可逆的に進んで行きます。平均的には、死後6時間後くらいから腐敗が始まりますが、早い方は死後4時間位でかなり進んでしまうこともありますので、できるだけ早い段階で腐敗の対応をすることが大切です。
つまり、死後ケア=エンゼルケアの段階から、冷却の対応が必要になってくるということです。冷却対応をしっかり行うためにも「腐敗はなぜ起こるのか、どのように起こるのか」を理解しておきましょう。
腐敗しやすい方の判断方法
亡くなる前から細菌は身体の中にあります。それらの細菌群は、亡くなったことでバランスを崩し、腐敗をもたらす細菌(中温菌)が繁殖し始めます。中温菌は温かい環境に繁殖しやすいため、冷却を行なわないと腐敗が早く進行するのです。腸内から腐敗が始まり、胸部に広がり、そして全身に広がります。
進行の仕方には個体差があります。早く腐敗する可能性が高いのは、温かい環境で保管されているご遺体、臨終時に高体温だったご遺体などです。
\ この記事をシェアする /














