患者さんがご臨終を迎え、本人の人格やその尊厳を失わないよう、ご遺体がケアする人の手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。
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エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など
第5回でも、ご家族のご希望を尊重するお話をしましたが、コミュニケーションをしっかりとっていくと、ご家族はさまざまなご希望をおっしゃいます。
全体的に言えることは、ご家族は、亡くなったと頭ではわかっていても、生きているときと同様に、ご遺体に対して「痛くないか」「つらくないか」「寒くないか」「苦しくないか」などというように気遣う場合が多いです。
エンゼルケアの最終判断はご家族です
あるケースでは、ご主人をなくした奥様に身だしなみの整えについてお伺いをしましたところ「主人はいま心臓が止まっただけですから、いままでと全て一緒でいいです」とおっしゃいました。
多くのご家族は、ご遺体を生きているときと同様に気遣います。そして生前と同じ気持ちで見ることから生じる意向や希望が出てくるのです。
たとえば、こんなケースもありました。
1. 「寒そうだから冷却はしたくない」と希望されたので、腐敗を抑えるために重要だとご説明をしましたが、それでも拒否なさり、冷却はやめました。
2. 「死者らしくしたくない」との希望で、手を組ませるなどの慣わしはやめました。 など
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