超高齢化社会により、地域包括ケアシステムの構築が進み、病院から在宅へと移行してきています。在宅では、自立している方から寝たきりの方まで、社会資源を活用して生活されています。
在宅生活においてポイントの1つとなることが、介護者の有無・介護量だと考えられます。介護量は、日常生活動作レベルや疾患によっても差が出てきますが、共通して問題となるのが排泄についてではないでしょうか。
今回は、在宅療養におけるオムツの使用と陰部洗浄についてお話したいと思います。
訪問先で、「オムツを勝手にはずすんです」「尿漏れが多くて……」「尿臭があるのにオムツを取り替えないんです」という介護者のお話を耳にします。そのような場合は、本当にオムツ使用が必要であるかを考えてみましょう。
訪問看護師としての主な役割は、①オムツ使用に対するアセスメント、②動作訓練、③家族指導の3つです。
オムツ使用に対するアセスメント
訪問時に確認する主なポイントは、①尿意・便意の有無、②認知機能、③身体機能、④介護力の4つです。
簡単に言えば、尿意・便意があり、トイレの場所を認識し、歩行が可能であればトイレでの排泄は可能です。
例えば、認知症のご活用者様の場合、尿意はあるがトイレの場所がわからずに失禁してしまうということがあります。
こういった場合は、自宅のトイレまでの動線風景を変化させず、トイレに目印を付けて誘導しましょう。その結果、オムツの使用が不必要になる場合があります。
ベッド上で生活されているご活用者様の場合でも、尿意・便意があり、年齢や認知力・身体機能によってはベッド上での排泄が自立できます。
ベッドのギャッヂアップができたり、手の巧緻性が保たれていたり、腰上げができる場合は尿器の使用や尿とりパッドの交換が自立できます。
歩行は難しいが立位までは可能なご活用者様の場合、ポータブルトイレの使用を検討します。
上記のアセスメントに失禁の有無を加え、オムツの使用を検討していきます。訪問時、実際にご活用者様・ご家族と共にどこまでできるのかを確認することによって、ご自身の排泄動作・ご家族のサポートが必要なところを共通認識できます。
できることをひとつでも増やすことは、自尊心を保つこと・介護負担軽減の一石二鳥になるのです。
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