
野原 幹司(のはら かんじ)
執筆者の記事一覧生活に基づいたベーシックな技術だからこそ、意外とブラッシュアップされていない援助技術。初回は、その大切さについて考えてみることにします。
医療現場から看護本来の技術が失われていく?!
近年の医療器具の進歩に伴い、看護技術は劇的に変化してきています。例えば、注射は、ガラスの注射器からディスポーザブルに変わることで、内筒が抜け落ちることに配慮することなく行えるようになりました。採血も同様で、真空採血管の使用で、これまでのように血管・血液と対話しながらの手技は必要とされずにすみます。
安全に行為が行えるように改善されていく医療器具の進歩により、看護師は五感を使った技術を忘れていってはいないでしょうか。
一方、体位変換のような看護技術に関しては、エビデンスに基づいた作用・反作用、ベクトル、てこなどの原理を用いての体位変換が実施されるようになってきています。
1970年代後半から80年代にかけて学んでいた体位変換は、看護師だけでなく患者さんにも負担をかけていたことがわかりました。
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