佐藤まりこ
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
患者さんの痛みは患者さんにしかわかりません。痛みを把握し、適切な治療を迅速に提供する上で看護師の痛みのアセスメントはとても重要です。
痛みの評価ツール「PQRST」をベースに、これだけは知っておきたい! 痛みのアセスメントに必要なフレーズを紹介します。

本日のフレーズ
「どんなときに痛みが軽くなると思いますか?」
今回は、痛みの「緩和要因(alleviating factors)」に注目した痛みのアセスメントです。
薬以外にも、温めたり、冷やしたり、ポジションを変えたりなど、痛みを軽くする方法はありますよね。患者さんの痛みがどのような時に和らぐのか把握し、看護に活かしましょう!
さて、みなさんはどう英語で表現しますか?
次ページは、オススメのフレーズと解説です。

A Good Example-オススメのフレーズ
What seems to make it better?
「痛みが軽くなる」という痛みの緩和に「make it better」を使いました。前回紹介した「make it worse」同様に、痛みの話をしているので「It」は痛みを指します。
そして、「make it better」は「get better」に置き換えてもOKです。
痛みを緩和する要因を挙げながら「make it better」を使った例を紹介しましよう。以下の例文は看護師から患者さんへのアドバイスですよ。
●If you have frozen shoulder, gentle stretch can make it better.「五十肩でしたら、軽いストレッチで痛みが和らぎますよ」
●If you have arthritis pain, aerobic exercise such as swimming and walking can make it better.「関節痛でしたら、水泳や散歩のような有酸素運動で痛みが和らぎますよ」
●If you have shingles pain, wet compress or cool bath can make it better.「帯状疱疹でしたら、蒸しタオルやぬるいお風呂で痛みが和らぎますよ」
(*wet compressは「湿っていて患部に当てるもの」全般を指します)
「make it better」「get better」は普段の会話でもよく使います。「物事をよくする」という意味で洋楽の歌詞にもよく出てきます。
例えば、Beatlesの『Hey Jude』です。
出だしの“Hey, Jude~”に続く歌詞の最後に、「make it better」とあります。
その後も「make it better」がこの曲には何度も出てきます。この曲は、ジョン・レノンの最初の妻との間にできた子ども、当時5歳のジュリアンに向け、2人目の妻となるオノ・ヨーコを受け入れるよう作った曲と言われています。
「make it better」は「元気出して、落ち込まないで前を向いて」というメッセージのようです。
私たちも不安や苦痛を抱えた患者さんに「make it better」になるアドバイスが多くできるといいですね!

Quick Lesson-本日の豆知識-英語に「肩こり」はない!?
「肩こり」を英語で調べると、日本のサイトには「stiff shoulder」と出てきますが、英語のサイトで「stiff shoulder」を調べてもほとんどヒットしません。出てくるのは、今回例文で紹介した「frozen shoulder(五十肩)」です。
では、外国人は肩がこらないのか? と言うとそうではなくて、彼らは肩ではなく「首がこる(stiff neck)」と言います。つまり、症状は同じでも表現が違うんです!
でも、確かに私たちも「肩こったー」と首筋を押さえること多いですよね?
PQRSTをベースにした「痛みのアセスメント」に必要なフレーズは、今回でcomplete (完了) です。次回からは、ベッドサイドケア「採血」に必要なフレーズを紹介します。
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