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澤田 明子(さわだ あきこ)

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子育て世代のがん患者が直面する問題

厚生労働省が実施している患者調査によると、がん患者総数(推計)は増加し続け、2002年の128万人から11年には152万6000人を数えるまでになりました。
一方、国立がん研究センターの予測による15年のがん罹患数は98万2100人で、14年の予測数より10万人上回るとされています。このような状況にあって、子育て世代のがん患者さんが多く存在することは決して不思議なことではありません。

私が10年から携わっているCLIMB®プログラム*では、親ががんになった学齢期の子どもとその親に対して、グループによる支援を行っています。親同士の話し合いで浮き彫りになった悩みや心配は、主に「自分の心身の状態」「子どもの世話」「死について」「周囲のサポート」「子どもの学校」「仕事」などでした。
特に、がんの診断を受けたときには、多くの親が真っ先に子どものことを考えたといいます。患者さんが母親であれば、生活をどのようにすればよいのか、食事の準備、掃除、洗濯、子どもの世話や送り迎え、学校やPTAへの対応など、より具体的な問題が次々と頭に浮かんだといいます。

そして、「子どもに、いつ、どのように伝えたらよいか」ということに悩み、心を砕きます。近年の医療現場では家族ケアに関心が寄せられるようになっていますが、がん患者さんの子どもに対する支援となると、ここ5年ぐらいでようやく動き始めたというのが実情でしょう。
そもそも、成人医療の現場で医療者が患者さんの子どもと直接かかわる機会は少なく、患者さんが親であることや子どもの存在を忘れてしまいがちです。親が治療している病院で、子どもに対する支援が受けられるところはまだまだ多くはありません。

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