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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編76]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、心不全の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

心不全(heart failure)とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身に血液を送り出すことができなくなった結果、息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状が出現した状態をいいます。
心不全はきちんと治療をしないと、再発を繰り返し、徐々に進行して重篤化します。医療従事者だけではなく、患者さん本人やご家族が、病気をきちんと理解し治療に参加することが大切です。
心不全の治療法は、①症状を軽くする治療、②心不全の原因を治す治療、③心筋や血管を保護する治療、④生活指導の介入など心不全悪化のきっかけを取り除く治療、の4つに分類されます。
看護師は、OLDCARTに沿った心不全症状のアセスメントを行い、迅速な状態把握と全身観察に努めます。
今回は、以下の事例に沿って心不全の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:75 歳・男性
既往歴は、心筋梗塞・高血圧 ・2型糖尿病・心房細動があり、循環器外来を定期受診している。
手術歴は、1年前に冠動脈バイパス術(CABG)を施行している。
1カ月前から階段歩行などの労作時に呼吸苦や息切れ・動悸が出現する。安静にすると症状は治まり、夜もしっかり眠れたため様子をみていた。
1週間前から、全身倦怠感と息切れがひどくなり、昼夜問わず泡沫状の咳と痰が出て、横になって眠ることができなくなった。顔や手足にはむくみが出現し、ここ1週間で体重が3kg増えたため、かかりつけ医を受診する。
来院時、意識レベルクリア、血圧160/115mmHg、 脈94回/分、体温36.4℃、呼吸26 /分、SpO293%
主訴には「1カ月前から動くと息が切れて苦しい、最近は咳がひどくてあまり眠れない」と記載されていた。


本日のフレーズ

「前回の診察から変わったことはありますか? こちらの問診票にご記入ください」

定期的なフォローアップを受けている患者さんが、予約外で受診を希望されています。
前回の診察時と比べて、状況がどのように変化したのか・現在の症状について問診票に記載をお願いしましょう。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


*OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing(症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

オススメのフレーズ

Has there been any change since your last appointment? Please fill out this questionnaire.

「前回の診察から変わったことはありますか?」は、「Has there been any change since your last appointment?」を使いました。
「there has been~」は、「there is」の現在完了形です。
「前回の診察」は、「your last appointment」を使いました。
通常の予約診察で、前回の診察から何も変化がないことを確かめたい場合は、「 has there been no change since your last appointment?」が使えます。

「こちらの問診票にご記入ください」は「Please fill out this questionnaire.」を使いました。
「問診票」は「(medical) questionnaire」、「クエッショネア」が英語に近い発音です。
「記入をする」は「fill out」です。
問診票を患者さんに渡しながら「please fill this out」でも十分に通じます。

「記入する」を辞書で調べると、「fill in」と「fill out」が出てきます。
英語圏では、「fill in」と「fill out」を使い分けています。
「fill in」は、空欄や書類などの一部を埋める・記入するときに使います。例えば、空欄を埋めるテスト(穴埋め問題)は「fill in the blank」です。
「fill out」は、必要事項全てを記入するときに使います。例えば、問診票や登録用紙などに使います。

ただし実際は、そこまで厳密な区別はされておらず、使い分けは個人の感覚に左右されています。


次回は、主訴の息切れについて詳しく訪ねるフレーズを紹介します。

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