三宅貴夫
監修者の記事一覧日頃迷ってしまいがちな感染対策をクイズにしてみました。チャレンジしてみましょう。
Q.尿道カテーテル関連感染防止に最も効果があるとされているものはどれですか?
- [1] 尿道口の消毒
- [2] カテーテルの定期的な交換
- [3] バッグの開放回数を少なくする
- [4] 早期抜去
- [5] 抗菌薬による膀胱洗浄
- [6] 定期的な陰部洗浄
解答・解説は次ページ!
正答
[4]早期抜去
解説
カテーテルの定期交換そのものは、感染防止効果を期待する上では根拠はありません。
挿入されている患者さんのカテーテル、採尿バッグの取り扱いを適切に行う以前に抜去の可否または代替案を考えることが必要です。
このことから、「カテーテルの定期的な交換」「採尿バッグ開放回数」を少なくするは除外されます。
「抗菌薬による膀胱洗浄」も除外されます。
その理由としては、膀胱洗浄は尿道留置カテーテル関連感染防止の効果としての根拠は示されていないことが挙げられます。
膀胱洗浄は感染防止の観点からは行いませんが、治療上実施することが必要な場合もあります。
実施するのは、膀胱の手術や炎症などにより、出血や凝血塊がある場合、またカテーテルの閉塞、あるいは閉塞が予想される場合です。
行う際には、確実に清潔操作を行い、感染を起こさないように気を付けます。
また「尿道口の消毒」に関しては、ケアにおける尿道口への消毒薬使用の有用性について調査がいくつか報告されていますが、種々のガイドラインでは日常的なケアにおける尿道口への消毒薬の使用は基本的には推奨されていません。
従って基本的には日常的に消毒薬を使用する必要はないので除外されます。
しかし、尿道留置カテーテル関連感染の感染経路として最も多い細菌の押し込みを防止する目的から、陰部に定着している汚れを物理的に洗い流すことは、感染のリスクを低減する可能性がありますので、「定期的な陰部洗浄」は行ってもよいでしょう。
ただし、粘膜損傷は細菌の定着のリスクを高めるので慎重に行う必要があります。
(『ナース専科マガジン』2011年1月号より改変利用)
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