
日々の看護場面でドキッとした経験はありませんか?大きな事故につながらなくても、そんな経験は減らしたいもの。2015年10月の医療事故調査制度スタートとともに、いま医療安全の意識が高まっています。この機会に、看護師が遭遇しやすいヒヤリ・ハット事例から、日常に潜む「あぶないケア」を見直して、その根拠と対策から安全な看護を実現しましょう。
▼関連記事▼ せん妄についてまとめて読むならコチラ
せん妄とは? せん妄の症状と看護
Case2
消化器外科手術後の呼吸状態が安定しないため集中治療室(ICU)で管理していた患者さんが、状態が安定したため、一般病棟に転室になりました。その患者さんは、ICUでは、術後せん妄が起こり、認知機能障害や見当識障害が現れ、それに対する投薬等の治療・対応がなされていました。
膀胱留置カテーテルがせん妄の要因と考えられたためカテーテルは抜去。転室時には術後ドレーン、点滴ラインが挿入されていました。
また、転倒・転落予防策としては、看護師がベッドサイドでほぼ常時観察し、離床センサーは装着していませんでした。受け持ちになった看護師Iは、ICUから上記のような引継を受けました。
このナースはこの場面でどのように考えたのでしょうか?
ナースはこう考えた
転倒・転落予防策は、ICUと同じように、患者さんを頻回に訪室して観察すればいいわね。離床センサーもICUでは必要なかったし。排尿時などは患者さんがナースコールで呼んでくるだろう。転倒・転落のアセスメントは必要ないわね。
しばらくすると当該患者の病室から物音がしたので訪室すると、患者さんがベッドサイドに倒れていました。
転倒・転落後には・・・
患者さんの前額部には裂傷が生じていて出血があり、術後ドレーンが抜けていました。しかし、患者さんは「トイレ、トイレ」と尿意を訴えていたため、まず尿瓶で排尿介助を行い、医師とほかの看護師に連絡してバイタルサインを測定。医師が到着して診察し、術後ドレーン抜去部位の処置と裂傷の縫合が行われました。裂傷は、転倒時に前頭部を点滴スタンドの脚部に打撲して生じたものと考えられました。
\ この記事をシェアする /














