
野原 幹司(のはら かんじ)
執筆者の記事一覧患者さんの体位変換は重要なケアであるとともに頻繁に行われるケアです。今回は、患者さんにも看護師にも負担が少ない体位変換の方法を解説していきます。
Q 患者さんにも看護師にも負担の少ない体位変換の方法を教えてください。特に拘縮や片麻痺のある患者さんへの楽な体位変換について知りたいのですが。
A 体位変換や移動は、てこの原理、作用・反作用、重心移動の3つをうまく利用することで、だれでも楽に実施することができます。
体位変換は患者さんにとっても大変な作業
患者さんの体位変換や移動は看護師にとって重労働で、特に腰への負担が大きいといわれています。それを軽減する体位変換の技術にはさまざまなものがありますが、ここでは「てこの原理」「作用・反作用」「重心移動」といった物理的な原理を応用した方法を紹介します。
この3つの力を利用することで、これまでのように看護師が腰を曲げて患者さんを持ち上げる負担がなくなるだけでなく、介助される患者さんにとっても楽な動作となります。実は体位変換や移動は、患者さんの協力があってこそ成り立っています。患者さんにとっても大変な作業なのです。
体位変換は筋力低下を防ぐ効果も
拘縮に関しては、理学療法士などが在籍する病院では、急性期を脱するとすぐに拘縮予防のために運動を開始するようになってきています。これは筋力低下を防ぎ、病状の安定とともに立ち上がれるようにするためです。
それには臥床時期から健側のトレーニングを行う意識が大切で、その意味でも腰の筋肉や腹筋を使うこの体位変換は効果的な方法だといえます。
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