
認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン
解説者の記事一覧妊婦さんは、ホルモンの影響で血糖値が上昇しがちです。
妊娠中の血糖値の上昇は胎児にも大きく影響するので、血糖値の上昇には注意が必要です。また、糖尿病の患者さんが妊娠を望む場合は、しっかりとした治療計画に基づいた計画妊娠で患者さんをサポートします。
▼糖尿病、血糖コントロールの記事をまとめて読むならコチラ
【糖尿病】血糖コントロールの指標と方法
ケース3 妊婦さんの血糖値が高い!
妊婦さんの血糖値が高い時はこうする!
妊娠中には、卵巣や胎盤からプロゲステロンやHPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)などのさまざまなホルモンが分泌され、その影響でインスリン抵抗性が亢進し、インスリンの働きが悪くなって血糖値が上昇します。
健常な妊婦であれば、より多くのインスリンを分泌してその上昇を抑えますが、何らかの理由で膵臓の機能が低下している人は、高血糖に対応できず糖代謝異常に陥ることがあります。
妊娠中の血糖コントロールは、母体や胎児の合併症を予防するために、厳格に行わなければなりません。朝食前(空腹時)血糖値が70~100mg/dL、食後2時間血糖値が120mg/dL未満、HbA1Cが5.8%未満になるようにします。
治療には基本的にインスリンを用います。すでに経口血糖降下薬を服用している場合、胎児への安全性が確認されていない薬剤もあるので、インスリンに切り替えます。妊娠中期以降はインスリン抵抗性が増大するので、インスリンを増量し、分娩後は速やかに減量・中止します。
妊娠中の体重増加は、太っていない妊婦さんで8~9kg、肥満の人は5kg前後が適当とされています。
栄養摂取量の目安としては、妊娠前の総カロリーに、妊娠前半で150kcal、妊娠後半で350kcal、授乳期で600kcalを加えることとし、体重の増加度などにより調節します。血糖変動幅を小さくし、空腹時のケトーシス(ケトン体という有害物質が発生し血液が酸性になる状態)を避けるため、食事は小分けにして摂取します。
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