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症状の聴取を英語でするには?[消化器編15]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。

今回も、主な食道の疾患:胃酸の逆流と胃食道逆流症の原因・症状・事例を紹介します。

胃酸の逆流(acid reflux)は、胃液や胃の内容物が食道に逆流して、胸やけなどの症状を引き起こす現象です。この逆流によって食道粘膜が傷つくと逆流性食道炎(reflux esophagitis)という疾患になります。

胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease)とは、週2回以上のacid refluxによる胸やけなどの不快な症状が続く疾患をいいます。頭文字をとってGERD(ガード)と呼びます。

Acid refluxやGERDは、命にかかわるような疾患ではありませんが、近年増加傾向にあり、食事が楽しめない・ぐっすり眠れないなど、生活の質(QOL)に影響を及ぼします。

多くの患者さんは、生活習慣の改善や内服治療によって症状が改善するため、教育的なかかわりや支援が重要になります。今回も以下の事例に沿って、Acid refluxとGERDの症状の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:45歳・男性
数か月前から胸焼けと口の中に酸っぱいものがこみあげてくる症状が食後に出現していた。最近になって仕事が忙しくなり、外食や飲み会の機会が増えてくると症状はひどくなり、焼けるような痛みが胸と背中まで広がるようになった。また、風邪もひいていないのに咳が続くようになり、のどの痛みや声の枯れも出現、市販の風邪薬を服用しても良くならないため、本日外来を受診する。
来院時、血圧149/92mmHg、脈80回/分、体温36.2℃、SpO2 98%、身長168cm、体重86kg、BMI30、飲酒:ビール350ml缶2本/日、喫煙:1日20本程度
主訴には「数か月前から胸焼けがある。最近は、胸が痛く風邪のような症状が治らない」と記載されていた。

本日のフレーズ

「BMIが33ですね。BMIは22が理想的といわれており、30以上だと肥満です。
余分なおなか周りの脂肪はそこに圧がかかり、胃酸が逆流しやすくなります。
減量をして適正な体重を維持しましょう。」

Acid refluxやGERDの治療は、内服治療と生活習慣の改善がメインとなります。
今回は、症状と肥満の関係を説明し、減量を促す体重管理の指導を行いましょう。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?

オススメのフレーズ

Your BMI is 33. BMI of 22 is considered as ideal. BMI of 30 or higher is considered as obese.
Extra fat around the belly puts pressure on the stomach, causing the backflow of acid.
Try to lose weight and stay at your healthy weight.

BMI(body mass index)は、身長と体重から肥満度の目安を簡単に算出できる肥満指数です。BMI22前後(18.5<BMI<25)が最も病気にかかりにくい数値といわれています。体脂肪率や筋肉量、年齢などが全く考慮されないなどの問題点もありますが、手軽さゆえに医療現場では幅広く使われています。

「BMIは22が理想的と言われています」は、「BMI of 22 is considered as ideal」を使いました。
「ideal」を「desirable」や「healthy」に置き換えてもいいでしょう。

「30以上だと肥満です」は「BMI of 30 or higher is considered as obese」を使いました。
「BMI of 30 or higher」は「BMI of 30 or more」に置き換えてもいいでしょう。

「余分なおなか周りの脂肪はそこに圧がかかり、胃酸が逆流しやすくなります」は「Extra fat around the belly puts pressure on the stomach, causing the backflow of acid」を使いました。
「余分なおなか周りの脂肪」は「excess belly fat」などに置き換えてもいいでしょう。

「減量をして適正な体重を維持しましょう」は「Try to lose weight and stay at your healthy weight」を使いました。
「減量」は「lose weight」です。

ただし、減量は“言うは易く行うは難し”です。Lifestyleから見直す必要があり、具体的なアドバイスが必要です。例えば、

●Weight daily(毎日体重を測る)
●Cut back fatty foods and fast foods(油の多い食事やファーストフードは控える)
●Stop binge eating(ドカ食いしない)
●Eat more slowly(ゆっくり食べる)
●Avoid drinking sugar-sweetened beverages and drink plenty of water(砂糖が大量に入った清涼飲料水を控えて、たくさんお水を飲む)
●Increase physical activity and exercise such as taking the stairs, walking a dog, etc.
(階段を上ったり犬の散歩など運動量を増やす)

などです。患者さんの生活習慣に沿った減量プランの提案ができるといいですね。


次回は、Acid refluxやGERDの生活指導:禁煙に必要なフレーズを紹介します。

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