はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。
この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。
前回までの連載記事では、「生き残りシステム」に基づいて、「危険なサイン」とはどのようなものかを説明してきました。最も重要なのが患者さんの「全体的イメージ」でした。今回からは、「全体的イメージ」を、どのように捉えるかについて説明します。つまり、“何かヘンだ”に気づく「手がかり」です。
「コミュニケーション」と「行動」
「日常モード」の「全体的イメージ」
「社会で生きている」のが「日常モード」の私たちです(第5回)。周囲の人たちと意思の疎通をはかり、協力しながら、生きるため、楽しむために行動します(飲食・排泄行為、睡眠、労働、スポーツ、旅行、読書などなど)。元気にくらす人間の特徴は、高度に発達した「コミュニケーション」と、本能的、個性的、社会的な「行動」に現れます。
「非常事態モード」の「全体的イメージ」
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